TRIBEのちび物語4

ランドセルの一年生 ページ15

TETSUYAside

ちょっと前まであんなに幸せだったのに

神様は残酷だ

医師から言われた

医:一命はとりとめました
しかし目覚める可能性は極めて低いでしょう
目覚めても大きく後遺症が残ると思います

龍:そんなん、、、嘘や

先生
涼太は誰よりも優しい子なんすよ
お菓子あげたら皆にどーぞって配れて
なにかしてもらったらありがとうって
目を見て言えるんやで？

悲しそうにしてたら大丈夫？って声かけられて
お手伝いもしてくれて

こんな小さいのに…
まだなんもしてやってないのに…

先生お願いします
なんでもします僕の血でも！心臓でも
なんでも提供しますから！
どうか助けてやってください(泣)

医:気持ちはお察ししますが一命をとりとめた
だけで奇跡です
医療でできることはすべてやりつくしました
あとは本人次第です

先生の話を聞いて病室に戻ってきた

龍:りょーた…どうした
起きる時間やで…

涼太のベッドの側に寄り添って
手をギュッと握る龍友

メ:涼太起きよう

亜:涼太先輩達がね
おもちゃいっぱいくれたよ？

玲:涼太くん…起きてお願い

皆必死に必死にただ祈る

それしかできないことがすごく悔しいけど

祈ることしかできないから

裕:早く起きな一年生終わっちゃうで

隼:涼太くん卒園式の練習しなきゃ

龍:桜の、、、花びら、、、ふるころは(泣)

G:ランドセルの一年生、、、(泣)
−−−−−−−−−−−−−−−−−

隆:じゃあ俺がピアノひくね！

〜♪さんはいっ

涼:たくさんーの毎日を〜
ここで〜すごしてきたね〜
なんど笑って〜 なんど泣いて〜
なんどかぜをひいて〜♪

たくさんーのともだちと〜
ここで遊んできたね〜
どこで走って〜 どこでころんで〜
どこでけんかをして〜♪

さーよなーら ぼーくたちのようちえんー
ぼくたちの遊んだにわ〜


桜の花びらふるころはー！

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