先生と東海。3 (ページ42)

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私はゆっくりと隣を見る。

｢りょうくん……？｣

｢あ、バレた？｣

りょうくんのパソコンを覗き込む。

Twitterの画面が広がっていた。

てつやもみんな、反応してる……。

急いでTwitterを開いた。

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りょう【東海オンエア】@TO_RYOO
軽快にリプ返していくA。
今、岡崎に帰ってるよ
(AがTwitterを見ている動画(0:20))
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てつや【東海オンエア】@TO…
可愛い。
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虫眼鏡【東海オンエア】@TO…
てつや、アウトー！！

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kkk
普通に可愛いんだが。
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lllll
横顔綺麗すぎん？

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mmm
Twitterでのカップルのイチャつきを見せられている
私たちをどうか助けて
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nnn
見守るしかないんだなあ……
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mmm
ご褒美だよね！←

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ooo
どこ行ってたのー？？
￤
qqq
東京らしいですよ！
￤
ooo
どこ情報？
￤
qqq
視聴者が東京で会ったというTwitter上げてました

｢りょうくん！｣

｢だって可愛い奥さん自慢したいでしょ。｣

｢ぐう……｣

｢ぐうの音出てる。｣

奥さん……。

響きが慣れないなあ。

自然とにやけてしまう。

｢あと数分で、名古屋だから準備しよ。｣

話を逸らしてみる。

｢そうだね。ありがとう。｣

りょうくんはにっこり微笑んでパソコンをしまい始めた。

名古屋駅に着いてからタクシーを拾って家に向かう。

りょうくんは私を家に送り届けてから車に乗り換えて撮影にいくらしい。

私は家で仕事。

マンション前。

｢ありがと、気を付けてね。｣

｢うん。Aも。｣

それぞれ、私は家に入り、りょうくんは駐車場に向かう。

自分の部屋に戻ると、作業用の椅子に座った。

左手の薬指に光る指輪。

まだ全然実感が湧かないけど……。

わたし、遂にりょうくんと結婚するんだ。

｢幸せだなあ……｣

ひとりごとを噛み締める。

色んな人に祝ってもらえるといいな。

私はこれまでたくさんのひとに恵まれてきた。

だからここまでめげずにこれたんだ。

時計の秒針が進む音だけが室内に響く。

ずっとこの指輪を眺めていたい。