・・・＊90 ページ28
・
数分後にぶんちゃんがにこにこと特製パフェを持ってきてくれた。
｢美味しそう……写真撮ろ。｣
｢珍しいね。Aが写真撮るなんて。｣
｢まあねー。｣
数枚とってから手を合わせていただきます！
厨房が落ち着いたのか、ぶんちゃんとあずきと、カウンターを、挟んでおしゃべり。
｢Aちゃん、彼氏出来たらしいやん。｣
ぶんちゃんが言う。
あれ、言ってたっけ。
｢あ、らしいねー。｣
あずきもまだコーヒー豆と格闘しながら言う。
なにやってんだろ。
てかなぜ知って……ああ、そういう事か。
ぶんちゃんがポケットからスマホをコソッとだす。
｢なかなか凄い人と付き合ってるんやね。僕、実は東海オンエアのファンなのよ。｣
｢私もなのよ。｣
あずきと、ぶんちゃんが肩を組む。
そっか……私はちょっとした有名人になってしまっているんだったな。
｢僕もあーずーも東海オンエアのメンバーとニトロ爆弾くんとAぽっぽちんフォローしてるよ。｣
｢うわぁぁ恥ずかしい……。｣
そうだ、そういえばアカウント名｢Aぽっぽちん｣だった……！
｢全然ツイートしないじゃんって思ってさ。でもそういえばAってSNS疎かったよねって。ね？｣
｢そうそう。やからやっぱ、AぽっぽちんはAAなんやなって。｣
｢うんうん。AぽっぽちんはAなんだなって。｣
｢なんで2回も2人で言った！？嫌がらせ！？｣
この名前恥ずかしいんだよね。
｢まあまあ。……彼氏とはどう？順調？｣
｢うん。順調……だけど、いつ結婚できるんだろうって感じ。｣
｢Aちゃんにも結婚願望あるんやね。｣
｢あるよー。さっき友達の……しばゆーの息子見てきたところ。子どもはいいね。可愛いね。｣
｢ぽんすくん！？｣
｢そーそー。｣
可愛かったなあ……。
｢子どもは何人欲しいの？｣
何人だろ……無難に考えたら、
｢2人かな。｣
｢いいなー。夢膨らむやーん。｣
あずきがコーヒー豆から手を離したと同時に、私もパフェを食べ終えた。
｢美味しかった！ご馳走さま！｣
｢よかったー。こっちも焙煎終わったー。｣
焙煎してたのか。
｢A、彼氏さんと……りょうさんと、将来の話したことあるん？｣
ぶんちゃんがあずきに布巾を渡しながら言った。
｢ううん。全く。時間ないからねー、私の仕事も、YouTuberも。｣
｢そっか。｣
｢あ、でも、今日はりょうくんも東京に来てホテル泊まるし話せるかも。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：糯 | 作成日時：2020年5月7日 2時
