・・・tetsuya74 ページ12
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Aの登場は思ったより好感触。
変なアンチはいるっちゃいるけど、Aはこれまで色んな至難を乗り越えてきただけあってタフ。
全く気にしていないみたいだ。
虫さんがなにやらしばゆーの生態とか言ってしばゆーにサブチャンのカメラを向けている。
ふとカメラがこっちに向いた。
「Aの視聴者からの呼び方、だいぶ迷走してるよ。」
虫さんがコメント欄を俺に見せつけてきながら言ってくる。
どれどれ……
「"りょうの彼女"とかAさんとか保健医さんとか"ニトロ二世"とか。」
「ニトロ二世は解せんな。どっちかって言うとAは長年のブランクを経たお手伝いの先駆者だもん。」
「たしかに。」
視聴者向けに名前とか決めやんといけんのか。
しばゆーの生態とAの命名のサブチャン?
しかも本人不在だしりょうも今おらんし。
ニトロ爆弾の由来は、いくと→ニトリ→ニトロ→ニトロ爆弾だもんなー。
「しばゆー、なんか案ある?」
虫さんがソファに座るしばゆーに聞く。
「なにが?」
「Aの活動名。」
「そんなん決めるの?」
「一応、視聴者さんが呼びやすいあだ名。」
しばゆーが腕組みをして考え出す。
多分1番聞いちゃいけない人に聞いてると思うよ虫さん。
「Aぽっぽちん。」
は?
「あははっ!!!」
虫さん笑っとる場合じゃない!
このままではAの名前がち○ちんになってしまう!
「はい決定ーー!」
虫さんが高らかに声を上げた。
まじかーーー!
「Twitterのアカウント作成して、アカウント名は焼肉トングAぽっぽちん。」
「しばゆーーーー!!」
「はい決定ーーー!」
やばいサブチャン撮れちゃったじゃん!
俺らがぎゃーぎゃー騒いでるとリビングの扉が開いた。
「やっほー……どうしたの?」
「うるさ。サブチャン?」
カップル登場。
「今日が土曜日だからって2人で仲良く来ましたよ。」
虫さんがカメラを2人に向けながら言う。
Aは恥ずかしそうに笑った。
でもこいつの名前は今日からAぽっぽちん。
そう思うと笑けてくる。
「ちょうどいまさっき、Aの活動名が決定したんですよ。」
虫さんがしばゆーにカメラ向けながら言った。
「え、まって、本人不在で?しかも、しばゆーがいる所で?」
「さすが察しがいいね。」
虫さんがそう言うとAが膝から崩れ落ちた。
「ぜったいちんち○じゃん!」
「こら、そんな事言わない!」
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作者名:糯 | 作成日時:2020年5月7日 2時