可愛がってもらってるだけだよね？！ (ページ2)

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1話ページ2

俺の相方小春A。

Aは誰からも尊敬されて愛されている

だがしかし、その『愛され』には相方が知らない腹黒い方の『愛し方』をしているのに気づかないのだ。

本人は『ただ可愛がられているだけ』と言う。

じゃあ言うがその指輪・ネックレス・ピアスに服・靴・鞄はなんだ…全部先輩芸人さん達からプレゼントされたものではないか

プレゼントした人はただプレゼントしたのではなく下心ありきのプレゼントだ。

俺だって指輪など何度もプレゼントしてきた。しかし、それは『コンビ』として受け取られた

また、俺はいつもAに"お互い同じ苗字やから結婚してるのと同じ"・"愛してる"など言ってるのにボケとしてあしらわれている。

俺はいつになったら男としてAの隣に立てるのか不安になった

??｢何真剣な顔してんねん。なんか考え事か？｣

声をかけてきたこの人はニッポンの社長の辻さん。

めちゃくちゃカッコ良くて面倒みのいい人だ

｢別になんも無いですよ。強いて言うなら早くAのこと諦めて欲しいなとは思っています｣

辻｢ははっ…まだそんなこと言うてんの？絶対に諦めないって言うたやろ。雄こそ諦めたらAのこと。所詮相方にしか見られてへんやろ｣

当たりの強い辻さん。この人は本気でAを狙っている人の1人目だ。

優しい感じを出しつつ、裏では独占欲が強い

ほんま腹黒いなぁと思たら控えめのノックがされた

『雄くん。そろそろ出番やって』

雄｢あぁ、今行くー｣

『あ、辻さん。おはようございます〜！』

辻｢おはよう。出番終わったら一緒に甘いものでも食べに行かへん？｣

『良いんですか？…お言葉に甘えて、是非食べに行きましょう！』

辻｢じゃあまた連絡してな｣

『はい！楽しみにしてます！』

辻さんはAの頭をポンポン撫でて部屋を出ていった

クソっ…自分だけ"くん"呼びされているからドヤ顔満載に煽ってたらこのザマだ

しかも甘いものなんて俺が食べられないことをいい事に甘いものデートに誘うなんて…

俺は少しだけ沈んだ気持ちでいた