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08. ページ9

Juri side...




階段を駆け上がって2年生の階に着くと人気はなく、俺らの教室を覗くとそこにAが1人で原稿用紙を整えて帰り支度をしていた。




樹「A…。」

「なんでいんの?」

教室の窓側に席があるAに近寄ると、Aが今まで見せたことないくらい泣き始めて。

俺も慌ててどうにかしようとAを正面から抱きしめた。





最近まで同じくらいの身長だったはずのAが小さく感じて、首に顔を埋めながら泣きじゃくられて少しくすぐったい。

表情は見えなくても、背中に手を回されたことが嬉しくて。

Aが落ち着くまでずっとそのままでいた。





「ごめんじゅり…。」





少し落ち着きを取り戻したAは、今にも溢れそうな涙を堪えながら俺の瞳を見て続けた。





「…樹がバカにされるのも、舐められるのも許せなくて、手出しちゃった。樹の頑張ってることの邪魔したかもしれない。」





溢れてきた涙を俺は指で拭った。

俺には"そんなことない"っていうのが精一杯で。





「樹、やり始めたら頑張るの知ってるから…」


「だから、ジャニーズとか調子乗ってるとか言われて、樹の頑張ってることバカにされて許せなかった。」





ハッとさせられるようだった。

苦手だからって全然かっこよく踊れなくてステージに立つのを恥ずかしがった俺に、喝が入れられるみたいで。





樹「俺のために無理しなくていいから。…帰ろっか。」





そう言って、いつもより太陽の沈みかけた通学路を2人で歩いたのは甘酸っぱい思い出だった。





...





『学校で物を隠されるようなことがあって。その事実に俺より怒って、犯人見つけてぶん殴ってそいつが反省文書かされてて。(笑)そんだけ応援してくれた幼馴染がいなかったら今は俺ここにいないかもしれないですね。(笑)」








@xxx
樹の幼馴染、マブすぎでは…?



@xxx
ジャニーズの樹を応援してくれた幼馴染様に金一封送りたい



@xxx
やっぱ樹の幼馴染も血の気多いの笑うんだがwww

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設定タグ:SixTONES , 田中樹   
作品ジャンル:恋愛
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柘榴(プロフ) - コメント失礼します。とても楽しく読ませていただいてます!!続編待ってます! 主様の無理ないペースで更新を書いてくださると嬉しいです。 (2023年2月26日 0時) (レス) id: 8905b9ba9b (このIDを非表示/違反報告)
ldhjsbs(プロフ) - 続編気になります! (2023年2月25日 9時) (レス) @page32 id: 0c1a93d251 (このIDを非表示/違反報告)
侑李(プロフ) - 完結おめでとうございます!毎日更新を楽しみに読みました。続編も楽しみにしています。 (2023年2月25日 7時) (レス) id: c7965a5f81 (このIDを非表示/違反報告)
すずまる(プロフ) - 毎日ワクワクドキドキしながら読んでました!続編待ってます!! (2023年2月25日 0時) (レス) @page32 id: 72e97eb634 (このIDを非表示/違反報告)
とうにゅう(プロフ) - リント サブ垢さん» コメントいただきありがとうございます。すぐ訂正させていただきますね。 (2023年2月23日 12時) (レス) id: b3e439a7c1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とうにゅう | 作成日時:2023年2月17日 19時

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