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ーエピソード 490ー



「………ん、んん。」



黒と白、そしてグレーで統一された部屋
カーテンの隙間から朧気な光が差し込んだ
微かな光に反応し目を覚まし、欠伸をふわっとする


充電器に繋がっているスマホをタップすると
6:00だった



黒尾「あー習慣ついちまってる…」



今日はなんと言っても休日
今まで部活があったため最低でも7時には体を起こしていた
ついいつもの癖で目が覚めた黒尾は、ふぅと息を吐くと
もう一度布団に潜り込んだ


すぐ側に置いているスマホからは
Aの寝息が聴こえてくる
スヤスヤと眠るその音を心地よく感じる
こんなに安らかな朝はいつぶりだろうか



黒尾「Aー…」



気持ちよさそうに寝ているAに
コソコソと声をかけるが反応はなく眠り続けている


休日だが、まだ受験勉強もあるため7時半に
アラームをセットし、また目をつぶった


――――――


木琴の音が耳に鳴り響く


直ぐに寝てしまった黒尾は
また目を覚ましアラームを止め体を起こした


『ん〜……ぅぅ。』



寒い部屋にエアコンを付けたと同時に
Aの声が聴こえた



黒尾「わるい、起こしたか?」



『んー……?んん』



朝が弱いため、さすがに眠いのか
ほぼ言語化できず唸っている
一旦ベットから離れた黒尾だが、またベットに座り
スマホの音量を上げた


『ふあ〜……んん』


黒尾「お、欠伸した」


『んぁ…黒尾さん』


黒尾「おはよう」


『おはよう、ございます…』


眠そうだな、と黒尾は笑い
いつの間にかまた布団に入り込んでいた
カスカスな声のAも可愛いと思う



『黒尾さん…』


黒尾「なあに」


『えへへ、幸せだなぁて』


朝起きて、お互いの声が聴こえおはようと言い合える
電話越しでも嬉しいのは変わらない
いつもより柔らかな声でそんなことを言われ、
くぅっと心臓を抑える黒尾


黒尾「スヤスヤ寝てたな。
黒尾さんとの睡眠は心地よかったですか?」


『それはとてもとても。快眠でした。』


黒尾「いつでも利用できますので、お電話くださいね」


そんな会話をして、クスクスと笑う



Aも今日は何も無い日であり、出かける予定もなく
家でゆっくりする



結局、黒尾と電話を繋げて一緒に勉強をしたり、ゲームをしたりして時間が過ぎていった。



そして2人の寝落ち電話も習慣化していった

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ぱるむ(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます!番外編予定しているのでぜひリクエストくださいねっ❤️ (2023年3月20日 13時) (レス) id: 038aac468c (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 2年前くらいから追いかけてた作品がついについに完結しちゃいました😭💕すごい素敵な作品でした!ありがとうございました😂😊 (2023年3月19日 16時) (レス) @page43 id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ(プロフ) - ゆんさん» 大変お待たせしました!!今後ともよろしくお願いいたします!❤️ (2023年2月1日 19時) (レス) id: 038aac468c (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 更新が楽しみでいつも通知が来るとワクワクしながら除きにきてます🎵陰ながら応援しております😄📢 (2023年2月1日 8時) (レス) @page29 id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
リナ(プロフ) - ゆんさん» ご愛読ありがとうございます💖1年間も読み続けてくださり嬉しいです!ラストスパート気合い入れていきますね!これからもよろしくお願いします😌 (2022年6月8日 14時) (レス) id: 9fd630d8ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りりらら x他9人 | 作成日時:2021年3月13日 2時

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