エピソードオブユー 9 《ハイキュー》

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ーエピソード 480ー



「Aーー！！Aーーーー！！！」



東京で過ごす最後の日
烏野は今日の昼過ぎ帰るため、せっかくだからと
今日も東京体育館にやってきていた。
幸い熱も下がった日向も一緒にいる

遠くからでも誰か分かるこの明るい声


夜久「おい！リエーフ走るな！」

菅原「わー、進撃の巨人だ」

澤村「よくこの距離で見つけられるよな」


Aを見つけた瞬間進路を変え烏野の方へ巨体が
突っ込んでくる。

「今日も可愛いね！よく寝れた？」とAの目の前に来て
キラキラと顔を輝かせるリエーフの姿をみて、連日試合をしてきた姿には見えず、澤村たちは呆れ笑いをする


『よく眠れたよ、今日も元気いっぱいだねリエーフ』


頭二三個分離れた大きな男を見あげ、ニコニコと話しているAの近くにしゃーねーなぁとリエーフについてきた夜久たちが追いつく


月島「あっちもまだいたんだ」


ボソッと呟いたポケットに手を突っ込む月島の後ろから
「どーもおはようございますう。」と、へらへら笑う黒尾に気づくと、サラッと場所を離れスマホをいじる


そんなに避けるのかい、とショックを受けながらも澤村達と話し、結局一緒に会場で見ることになった



『あ、そういえば研磨くん』


なんだ？と孤爪と黒尾が振り向くと
席に座って試合をみている研磨の後ろにいるAが
なにやら思い出したようにカバンをゴソゴソ漁る


『タブレット、ありがとう』


日向「あぁっ、忘れてた！
ほんとに助かった、ありがとう！」


隣に座る日向も思い出したのか頭を下げ孤爪にタブレットを渡す



孤爪「体調よくなってよかった。って何これ………」



タブレットを開くとロック画面が日向とAのツーショットになっていた。ノリノリで今日の朝一日向を呼んで撮っていたAを思い出し、いつの間に！と驚く日向


黒尾「ウケる、勝手に変えられてやがる」


『お礼の気持ちです』



孤爪「お礼の気持ちにしてはいい迷惑だよ」


いい迷惑な悪戯に黒尾は笑いながらも
画面に映るピースをしたAをみて可愛いと心を
ときめかせるのだった




『あー！変えちゃダメだよ〜』


孤爪「やだ、変える」


そそくさと設定画面を開き、初期画面に変える孤爪に
Aはプーと頬を膨らまし、可愛いく映ったのに〜といじけている。


黒尾「みてみて、俺のロック画面」



Aの目の前に出された黒尾のスマホ
目を向けると昨日Aがベンチで応援している写真が
映し出されていた



『えぇ！いつの間に、やだあ！』

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