Cool.50 ページ3
You side
花奈「お疲れ様でしたぁぁ!!A!」
天月とまふと談笑していたら元気良く入ってきた花奈。
…衣装の仕事どうしたよ。
天月「あ、衣装の子だ」
…部屋に入った瞬間から固まっている花奈には何も聞こえてないと思うよ天月。
もう笑顔で青ざめて固まってるよ。
まふ「衣装の子だね。知り合い?」
『高校の時の同級生。ごめんね、ちょっと話してくる』
そう言って固まってる花奈の手を引っ張って来た。
別にまふと天月なんだから良いのに。
『で、どうしたの花奈』
花奈「……はっ!?A!」
『Aさんだよどーも。花奈ちゃんはお目覚めかな?』
花奈「ご、ごめんね!?そのお疲れ様だけ言おうとしたんだけど…まさか、あの2人がいるなんてッ!!天月くんとまふくんッ!!」
『衣装さんやってたら会うことあるでしょ』
花奈「す、すすすすす数回だけだよ!?私はA専属的な感じだからあんま会わないの!」
…それはそれでなんか悪い気がするな。
ごめんね、花奈。
花奈「じゃあ言いたい事言ったからね!!バイバイ!」
『はいはい』
適当に手を振って、また楽屋の中に入った。
・・・
あれからまふはまたステージに行った。
…大変だねぇ。
天月「まふくんさ、なんかこの頃めっちゃ頑張ってるよね〜」
『そうだね。…ほんと尊敬するよ』
天月「へー!Aでも尊敬する人とかいるんだ!!」
『おい、馬鹿にしてんのか』
天月にヘッドロックを掛けていたらスタッフさんに呼ばれた。
あ、そろそろか…
天月「もっと楽しんできなよ!」
『さっきも聞いたわ』
天月「違う!《もっと》だからね!!」
…ほんと、そのくらい知ってるっての。
もっと盛り上げてくるわ、アホ。
そう言いたいのは山々だけど、スタッフさんに急かされたので頷いて、思いっ切り笑っておいた。
天月が少し驚いた顔をしたのは、あまり自分が笑った顔を見せないからなのかな。
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作者名:Rairin | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時:2017年8月17日 15時