トリップしてもコンビニ店員してる【 呪術廻戦 】【 HQ 】

#30.お迎えの時間 ページ31

．


「A。」


結構打ち解けて、会話が楽しくて弾んでいると、急に名前を呼ばれてその声の方向を見る。



『あ、五条さん。』
「迎え来た。帰るよ。」


……？
なんか、テンション低くない？

なんて考えてたら、気づいた時には目の前に五条さん。そして見てた景色が急に変わって頭が追い付かない。


『…ん？え？』
「うちのAがお世話なりました〜。さー帰るよ〜。」
『えっ！？！！ちょ！！！降ろして！！！歩けるから！！』



担がれてました。



「えー！もうAさん帰っちゃうんすかー！」
「え？なにあの人彼氏？」
「Aまたなー！」


皆反応がそれぞれで…。
何あれってなりますよね、分かります。私もです。


『もう時間遅いから皆気をつけて帰るんだよー！連絡待ってるねー！』


担がれながら皆に聞こえるようそう叫ぶと、「はーい」とちゃんと返事が聞こえ、それぞれ手を振ってくれた。可愛い。


「…連絡って何？」
『人足りないからマネージャーして欲しいって言われて、もしかしたら明日から部活お邪魔するんですよね。それで一応連絡先教えました。』
「ふーん。」


やっぱりなんか機嫌悪いな。

五条さんが歩く度に髪が揺れて顔に当たる。少し擽ったい。


『わ、』
「え、な、ちょ、なに。」


髪を触ってみるとサラサラふわふわで良い匂いがする。なんか癖になって思わず撫でる。



『サラサラふわふわですね。猫みたい。』
「僕猫なの……？」
『猫っぽくないですか？気分屋だし。』
「なんかディスられてる気がする。」
『気の所為です。』



暫くわしゃわしゃしていると鼻歌が聞こえてくる。


あ、気分良くなったんかな。
五条さんは単純なんだな、きっと。

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