トリップしてもコンビニ店員してる【 呪術廻戦 】【 HQ 】

#11.はじめまして高専 ページ12

．

｢Aさん、着きましたよ。｣
『…ん…！！寝てしまってた！ごめんなさい！』
｢グッスリでしたね。｣

そう言って笑う野薔薇ちゃん。天使か。

今日は色々起こりすぎてうとうとしてしまってた。
恥ずかしいな。


車から降りて周りを見渡す。
めちゃくちゃ広い。自然。
漫画やアニメで見るより広すぎるヤバい。
とりあえずはじめまして…(?)


｢説明もしなきゃいけないから俺が案内する。2人は先戻っててくれ。｣
｢おっけー！釘崎行くぞ〜｣
｢私に指図するんじゃないわよ。Aさん伏黒に何かされたら言ってくださいね！｣

野薔薇ちゃんに『うん分かった〜！』と返事をして2人に手を振ると後ろから｢なにもしませんよ｣と少し怒り気味の伏黒くん。


｢足、大丈夫ですか。まだ痛みますか。｣
『いやもう少し慣れたかな。大丈夫だよ。』

そんなに会話はないが気を使ってくれている。
建物の中に入って暫く真っ直ぐ歩くと“ 職員室 ”と書いてある部屋の前まで来た。
伏黒くんは扉を開けて中へ入っていく。
私着いてっても大丈夫？？


｢失礼します。五条先生居ますか。｣
｢五条は今校内の見回りに行ってるよ。｣
｢…わかりました、失礼します。｣


『校内が広いと先生探すの大変そうだね。』
｢まあ…そうですね…どこかで座ってますか？｣
『あ！いや！大丈夫だよ。』


なんか気を使わせてしまって申し訳ないな…。
てか今日これ帰れるのかな、帰れなそうな雰囲気なんだが。

職員室前でスマホをポチポチしてる伏黒くんを横目に色々考えてたら頭ぐるぐるしてきた。


｢…あ。｣
『ん？』


伏黒くんの声に反応して目線の先に、思わず私も目が行く。
コツコツと近づく足音と窓からの月明かりで照らされる人影。



｢待たせちゃったかな〜、遅くなってごめんね〜！｣

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