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目が覚めると知らない天井が視界に広がっていた。

身体に鈍い痛みを感じて力が暴走したことを思い出し、直ぐに起き上がる。


『…っ!!!』

「あぁ、起きたかい?体調はどうかな。」


声をかけられ、横を見ると本を読む包帯だらけの男の人が居た。


『あの、ここは』

「探偵社の診療室だよ。」

『探偵社…?』


頭の中で情報が散らばって混乱する。


「説明は後だ。君の学校の先生に連絡を入れてくるから待っててくれたまえ。」


背を向け扉に手をかけたと思えば「あ、あと、」と言葉を続ける。


「逃げたり抵抗はしないこと。わかったね?」


振り向いてニコッと笑う顔に威圧を感じ、背筋が伸びる。


『……大丈夫です、逃げません。』

「ん。いい子だね。安心したまえ、危害を加えるつもりは無いよ。」



「じゃあ待っててね」とその人はそのまま部屋を後にした。

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作者名:をかし | 作成日時:2021年2月4日 0時

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