聖杯戦争、開幕 9 ページ10
「っはあ〜〜〜!!どっと疲れた……」
立香は風呂に入り、髪を乾かした後、ベッドにうつ伏せでダイブした
ゴロゴロとベッドで転がっていると、マーリンが霊体化を解き、立香の前に現れた
「やあ
「マーリ…キャスター…またあんたは勝手にレディの部屋に…」
「君の母親にバレたら大変じゃないか。ノックもまともにできないのにどうやって君の部屋に入れと言うんだい?」
「まあ…そうだけど…」
立香は解せない、と目でマーリンに訴えかける。マーリンはそんな立香に子どもっぽく笑ってみせた
「それで、結界の方はどう?」
ベッドから起き上がり、そうマーリンに問う
聖杯戦争が始まったとなると、自身の結界を有していなければ、簡単に敵は潜入されてしまう。マーリンはそうならない為に結界を張るように言われていた
本来はマスターである立香が行うことなのだが、立香は人理を修復したとはいえただの一般人。魔術回路は自身の肉体強化と、サーヴァントに対抗するための魔術しか備わっていないのだ
「もちろん、と言いたいところだけど…」
「うそ、まさかグランドの称号を持つキャスターでも…」
「そうではないんだ、むしろその逆でね」
「逆?結界はもう張られてたってこと?」
「そういうことだ」
不思議なこともあるものだねえ、とマーリンが呑気に呟く
「…ダ・ヴィンチちゃんがあらかじめ結界を張ってたのかな……」
「それは有り得ないよ。結界は張る人物がその場にいなければ発動できない。どの魔法や魔術だってそうさ。術者がいなければ成り立たない」
「………そっか……じゃあ、本当に誰が……」
頭を捻らせ、顔を歪めながら考える。マーリンはその顔を面白そうに見つめ、それよりも、と話題を変えた
「今はアサシンのことを心配したらどうだい?君が彼に頼んで、今もう一騎のアサシンがしでかした事件の周辺調査に行ってるんだから」
「……うん。そうだね」
立香は窓のカーテンを少しだけ開け、隙間から外を眺めながら呟いた
「……アサシン、燕青。ごめんね、よろしくね」
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幻想彼岸桜 - 初めまして!凄くおもしろいです!カルデアから連れてってるメンバーがもう、最高すぎて、ほんと、好きです←更新とても楽しみにしています!頑張ってください!!あと、文才分けてください← (2018年5月2日 2時) (レス) id: c7d5f2986a (このIDを非表示/違反報告)
かかお(プロフ) - Kagariさん» 私の好きな鯖を選んでいたので完全にこれ読む人偏るのでは!?と思ってたので安心しました!! 私もプーサーもマーリンもドゥも大好きでドゥに限ってはLv100にするくらいです笑 そう言っていただけて大変嬉しく思います!アサシンくんとってもかっこかわいいので是非! (2018年4月4日 14時) (レス) id: 5132762bda (このIDを非表示/違反報告)
Kagari(プロフ) - 俺得メンバーありがとうございます!!プーサーとマーリン、エルキドゥ大好きなのでとても嬉しいです。お話もとても面白いし、ウチのカルデアにアサシンの縁はまだ無いのですが、このお話を読んで早くお迎えしたくなりました。次の更新が楽しみです。長文失礼しました。 (2018年4月4日 11時) (レス) id: 770035d039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かかお | 作成日時:2018年3月29日 3時