聖杯戦争、開幕 8 ページ9
「ちょっと立香、さっきから何ボーッとしてるの」
「…ん〜〜、ちょっと考え事」
母親の言葉に、少し間を開けてから答えた
母親は対して気に止めていないのか、そう、とだけ言って箸を進めた
「そうそう立香、お母さんパートあるから、明日は家のことよろしくね」
「別にいいけど、明日ちょっとアーサ……セイバーの服の買い物行くから」
「そう。お金はあるの？」
「うん。いっぱい」
立香は母親が買い物に行っている間に開けたトランクを見て驚愕したのを思い出す
マスターの礼装一式と、2、3枚程度の私服、部屋着、そして下着まではいい。ここまでは立香が全て用意したからだ
衝撃だったのは、その間に入っていたもの
私服と部屋着の空いたスペースに、何やら封筒に入れられた何かが入っていた
気になって開けてみると、そこには大量の1万円札とダ・ヴィンチからの手紙だった
『衣食住の為に役立ててくれ。カルデア職員で分け合ったものだから大事に使いたまえ』
その手紙を見たあと、彼女はカルデアで優しくしてくれた職員たちに静かに手を合わせた
「なら大丈夫よ。あ、そうだ。セイバーさん、今空いている部屋が立香の兄の部屋しかないんですけれど、大丈夫ですか？」
「ええ。むしろ私がリツカの兄の部屋にお邪魔してよいものか…」
「大丈夫だよ。兄さん、しばらくイギリス行ってて帰ってないから。使ってないと可哀想でしょ？」
「…では遠慮なく。しかし、リツカに兄がいたとは。初耳だな」
「聴かれなかったからね」
「でも不思議ねえ。あの子立香が留学したところと同じところに通ってるはずなのに…会わなかったの？」
立香の顔が強ばる。するとさっとアーサーが助けに入った
「リツカは向こうで目まぐるしく忙しい日々を過ごしていたので、兄上とはすれ違わなかったのでしょう」
「…そうそう！毎日忙しくって…」
「そうなの。しばらくあの子に会ってないから少し心配だわ。連絡もくれないし…イギリスの話、少し聴きたかったんだけどなあ…」
「よかったら私がお話致しましょうか。私は一応ブリテン＿＿いえ、イギリスで生まれ育ちましたので」
「本当に？嬉しいわ。今度ゆっくり聴かせてくださいな」
「
王子の如く微笑む彼に、横からぐっと親指立てておいた。ナイスフォローアンド受け流し
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幻想彼岸桜 - 初めまして！凄くおもしろいです！カルデアから連れてってるメンバーがもう、最高すぎて、ほんと、好きです←更新とても楽しみにしています！頑張ってください！！あと、文才分けてください← (2018年5月2日 2時) (
レス) id: c7d5f2986a (このIDを非表示/違反報告)
かかお(プロフ) - Kagariさん» 私の好きな鯖を選んでいたので完全にこれ読む人偏るのでは！？と思ってたので安心しました！！ 私もプーサーもマーリンもドゥも大好きでドゥに限ってはLv100にするくらいです笑 そう言っていただけて大変嬉しく思います！アサシンくんとってもかっこかわいいので是非！ (2018年4月4日 14時) (レス) id: 5132762bda (このIDを非表示/違反報告)
Kagari(プロフ) - 俺得メンバーありがとうございます！！プーサーとマーリン、エルキドゥ大好きなのでとても嬉しいです。お話もとても面白いし、ウチのカルデアにアサシンの縁はまだ無いのですが、このお話を読んで早くお迎えしたくなりました。次の更新が楽しみです。長文失礼しました。 (2018年4月4日 11時) (レス) id: 770035d039 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かかお | 作成日時：2018年3月29日 3時
