・ ページ24
Your side
《こちらカップル限定のカフェでして…》
『…え？』
社員旅行２日目、今日は昨日ほど気まずくない…と言いたいところだが早速気まずい事態が起きてしまった。
マークくんとスキー場周辺をぶらぶらしていたらお腹が空いてくる時間帯になっていたので、近くにあるご飯屋さんに行くも、行ったところ全てかなりの時間待たないといけなかった。
可愛い系の、アラサーが入るのは少々きついカフェが空いていたので入ろうとしたらこれだから困ったものだ。
『あぁ、そうなんですね……ちょっと考え、』
MK「付き合ってるんで大丈夫です、ね？」
『え、あっ、うん…ははっ入れますね、』
ぎこちなく笑う私に店員さんは若干引きつった顔をしつつも快く店内に案内してくれた。
するっと手を取られて、思わず声が出てしまったけど
MK「先輩、ここにいる間だけは合わせてください」
と小声で囁かれ頷かずにはいられなかった…
マークくんと手を繋いだのは忘れもしない、クリスマスイブイブにキスした日の帰り道以来か…
あぁ、思い出すだけで顔が火照って仕方ない。
MK「先輩、大丈夫ですか？」
『ん！？…あっうん、大丈夫。』
動揺して大きい声を出したせいで他の"本物"のカップル達からめっちゃ見られてる…
私はそこで気づいてしまった。
"男はかっこいいけど、あの女ちょっと地味じゃね？"
私に指さして、嘲笑う若い男の声、辛いけど…
MK「…ちょ、A先輩！？」
その前に腹が立った、地味だから何だってんだよ！
『そ、そこの若造！地味で何が悪いんだよ…！こっちはね地味なりに精一杯生きてるの！あ、あなたより生きてる年数多いんだからね！馬鹿にするなよ…！』
バンっと扉を閉めて、ふと思った。
これまずくない？あぁ、やってしまった…
MK「A先輩…」
『マークくん…！さっきはほんとにごめ、』
MK「あーやっぱり先輩最高ですよ！改めて尊敬しました…！」
なんか思ってたのと違うんだが。
『尊敬する要素あった…？』
MK「いや、正直若干本当にかっこよかったです！でもいつもの先輩なら言わなそうなのに…何で今日はあんな風に言えたんですか？」
なんでだろうか、と考えてみる。
・
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 634人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
風ちゃん(プロフ) - 奈胡（元jen）さん» すったもんだある予定です、笑 ぜひ更新をお待ち頂けると幸いです。 (2月17日 7時) (
レス) id: 28b3fc24c1 (このIDを非表示/違反報告)
奈胡（元jen）(プロフ) - 絶対に幸せになってほしい反面…すったもんだも少し期待…楽しみに読ませていただきます⭐︎ (2月16日 21時) (レス) id: 8b083b7e19 (このIDを非表示/違反報告)
風ちゃん(プロフ) - 玄兎さん» このマークさんがタイプだなんて…嬉しいお言葉ありがとうございます。ぜひ更新をお待ち頂けると幸いです。 (1月12日 7時) (レス) id: 28b3fc24c1 (このIDを非表示/違反報告)
玄兎(プロフ) - 正直若干本当にこの作品のマークがタイプです。更新楽しみにしてます♡ (1月11日 23時) (レス) @page3 id: 3e814a21c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：風ちゃん | 作成日時：2024年1月9日 22時
