塾の先生がイケメンのくせにナルシすぎて困った話 [センラ]

さんじゅうろく(Γ ´Д｀≡)Γ ページ38

『はよ離れろやぁー！』


《センラが離れればええやん！》


今の状況を説明すると、壁ドンをしている志麻さんを見つけたセンラさんが私に抱きついてきて、志麻さんも負けじと私に抱きついている。

そして暑いだけの私。


｢2人とも離れればいいんじゃないですか…？｣


『嫌だ、志麻くんが離れればええの』


《俺のAちゃんだし、センラが離れて》


小学生かよ…。
私、早くお風呂入りたいんだけどな…。


｢あの…お風呂行ってきていいですか…｣


『じゃあAが選んでや、僕がいいか志麻くんがいいか』


この人たち話聞いてたか？


｢だから、私お風呂入りたいんですけど…｣


《ならさぁ、Aちゃんに選んでもらえた方が一緒にお風呂入ったらええんちゃう？》


『それええな、賛成』


おぉ頭狂っとんなコイツら。
しかも、さっきから自分の両側で話をしているからふたりの息がかかって擽ったいんだよ。
そんな話してないで早く離れろ。



《ほらAちゃん、はやく選んで？》


なんでこんなにトントン拍子で話が進んでいるんだか。
てか、これ私が選んだところで平和的解決にはならないな…。
じゃあこれしか手はない。


｢ふたりとも大切ですよ？選べないです｣


『Aが言うならしゃーないな、3人で風呂行くか〜』


いや、なんでそうなった。
あなたの思考回路どうなってるんですかね。


《そうだな、3人で入るかー》


うん、これ私助からないわ。
もうどうにでもなれ。


『《お風呂いくぞ〜！》』

さんじゅうなな(*>∀<)→←さんじゅうご( 'ω')

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す