塾の先生がイケメンのくせにナルシすぎて困った話 [センラ]

にじゅうなな( ˙-˙ ) ページ28

その後勉強も進み、帰る時間になった。
帰りはまふくんと歩いて帰る。


｢今日はありがとうございました｣


《おう、また来てな》


『気ぃつけて帰るんやで〜』


お礼を言って外に出ると、真っ赤な夕焼けが綺麗だった。
そのまま帰路を辿っていく。


｢A、｣


狭い路地裏に入ったとき
突然、まふくんが私を呼んだ。
なんか元気ない…？


｢Aはセンラさんと、どんな関係なの｣


気のせいか声のトーンも低い。


まさか、怒ってる？…


｢どうって、塾の先生と生徒だけど…｣


｢じゃあ今日のあれは何、恋人みたいじゃん｣


あぁ、これ怒ってるわ。激おこですわ。


｢別に、センラさんが一方的にそうゆうことしてくるだけで…｣


こうなるとまふくんは大変だ、昔から付き合いのある私はよく知っている。


｢僕さ、Aのこと諦めないって言ったよね？なんで僕がいるのに、あんな事するの！｣


そう言ってまふくんは私を壁に追いやった。
いわゆる壁ドン。


｢僕はずっとAのこと見てきたのに、Aは振り向いてくれない｣


｢Aは僕のことだけ見てればいいのに…｣


そう、まふくんは怒るとヤンデレになるのだ。
そしてこれが面倒臭いもので、私がまふくんのことを大切にしてるって言わないと許してくれない。


｢まふくん、私はまふくんのこと大切だよ？｣


｢そう言えば許してくれると思ってるの？もう言葉だけじゃダメ、ちゃんと態度で示して｣




どうやら今回のまふくんはひと味違うようだ…

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