【川西太一】ねぇ、太一。

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バレー部員に言ったから、大っぴらにイチャつけるわけでもなく、親子というレッテルは貼られっぱなし





ちなみに、俺とAが親子だと知っているのは、監督と、付き合っていると打ち明けたメンバーだけだ


教室とか、その他のメンバーの前では部員とマネージャーとか、同級生という関係









俺たち2人の表の関係は、どんなものでも遠い


もどかしくて堪らない、子供の自分が嫌になる









今日の夕飯なんだろう、整理運動をしていながらそんなことを考えていた







































人生というものは、何があるかなんてわからない






例えば、突然天童さんが大人しくなったり、突然白布のテンションが高くなったり、もしかしたらそんなことが起こり得るかもしれない







そう、だから俺達が堂々と付き合える日がくるかもしれないという事だ。









それがまさに、今日だった





ピンポンパンポン、


『2年5組、川西Aさん、職員室まで来てください』




放課後、放送がなること自体珍しいのに加え、呼び出されたのはAときた、驚く以外ない



監督に許可を取り、小走りで職員室に向かう後ろ姿を見つめていた








Aは優等生だし、呼び出されることなんて滅多にない




多少は気になったが、監督の「集合！｣という大声でその考えは消え去った








牛「お疲れ様でした」


「「「お疲れ様でした！」」」







白「太一、この前言ってた参考書、今日でいいか？」


川「あ、うん、ありがと」






帰りに寮に寄る予定ができ、Aと2人きりの時間は減る


だがしかし、学生という本業を忘れてはいけない








バーン！


突如体育館に響いたその音に、その場にいた全員がそちらを向いた






無言で俺の所まで走ってきたと思ったら、衝撃の一言を









あ「雄三さんが……亡くなった……」








何も言うことができず、ただ呆然と立ち尽くす以外の術がわからなかった

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