【川西太一】ねぇ、太一。

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川「俺達、付き合ってます」





手を繋ぎながら端的に告げれば、驚いたような表情をするチームメイト



俺の左隣にいる奴はと言えば、下を向きなにかに耐えている






瀬「えーっと、エイプリルフール？」



川「もう過ぎてます」









体育館で居残り練をしているメンバー、牛島さん、天童さん、瀬見さん、白布、そして俺とマネージャーであるA




混乱を隠せないでいるみんなを傍目に、さらに説明を加える俺







川「みなさん、って言ってもいない人もいますけど、知っておいて欲しかったんです

それと、好奇の目で見られても気にしないです、ただ練習中とかはスイマセン、嫌かもしれないですけど耐えてください」






ペコッとお辞儀をすればAも俺に合わせする


ただ、俺の手を握るそれは、尚一層強くなる






牛「川西とAは・・・・」



なんだろうと思い上を見上げれば優しげな目





牛「何をそこまで気にしている？」




度肝を抜かれた、というか、驚きというか






だけど、その言葉を言われた瞬間に俺もAも力が抜けた




瀬「まぁ、俺達も応援してっから」



白「太一は太一だろ、AはAだし」



天「えー！俺Aちゃん狙ってたのにー！！！」






ポタっと、繋いでた手に涙が零れてくる







あ「あ、りがとう、ございます」




ここに来て初めて話すA



相当不安だったんだろう









まぁ、そりぁそうだ




俺達が、実の親子(・・)が







付き合ってるなんてカミングアウトするなんて、俺だって心臓がバクバクだった

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