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潤
「ふぇ〜おくしゅりいなない〜」
食後に飲む薬も平気だったけど、嫌がって泣く。
父
「大丈夫、上手にごっくんできるよ。ゴロンするよ」
母
「ごっくんできたら、すきなのあるよ」
父
「なんだろうな、すきなの」
潤
「ぶど・・・ジェリ・・あいしゅ」
父
「ぶどうかな〜ゼリーかな〜アイスかな〜、はい、あ〜んして」
小さく開けたお口へお薬を入れた。
父
「ごっくんしてよ〜」
ちょっとえずいたけど、あっという間に飲めた。
父
「じょうずだった〜嫌だけど、ちゃんとできるもんなあ、おりこうさん」
母
「いつもじょうずだよね、お茶飲んでお口直しして、これどうぞ」
凍ったチューペットを差し出した。
母
「翔ちゃんにあけてもらってね、めしあがれ」
チューブの先端を切って渡す。
「ここから出てくるから吸ってみて」
少しチューブを押すと、口に入ったみたい。
潤
「ちめた・・・おいち」
「いいね〜でも、１本は多すぎないかな？」
母
「半分も食べないと思うわよ、でも、１本のままが値打ちあるでしょ」
一心不乱にちゅうちゅうしていたけど、「おててちめた」ってとびきりかわいい顔で言った。
もちろん、激写。
母
「翔ちゃんにモデル料もらわないとね。おもちゃでもお洋服でもいいよね」
そう言いながら、チューペットにタオルを巻いた母。
母
「これで冷たくないよ。どうぞ」
母の言ったとおり、3分の１くらい食べたところで「おちまい、ポンポン、ぱい」
お腹いっぱいって自分からごちそうさま。
母
「は〜い、また明日ね。ごちそうさま」
「残したの明日？」
母
「もう、信用してないの？ママのこと？明日は違うのよ」
父
「それにそれは今から翔ちゃんが食べるだろ」
潤
「翔ちゃん、あい」
俺に残りを差し出した潤ちゃん。
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2023年9月4日 5時
