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潤ちゃんの希望どおりに進んでいくと、ジュースの自動販売機。
母
「すごい、よく覚えてる」
「どういうこと？」
母
「診察とリハビリの後、泣いて喉も渇くし、お楽しみでジュース買うのよ。でも、潤ちゃん、先生と練習してからよ」
先生
「リハ室から一直線ですか」
母
「そうです、いつもの道順で一直線です(笑)」
先生
「潤ちゃん、先にジュース買ってもらおうか？」
母
「よろしいですか？」
先生
「はい、いつも潤ちゃんがボタン押す？」
母
「お金も入れられます」
大泣きしながら、母からお小遣いをもらって自動販売機へ入れる。
先生
「上手だね〜どれがいいのかな？」
リンゴジュースのボタンを押した。
ジュースを手渡すと泣き顔でニッコリ。
「泣くの？笑うの？どっちよ(笑)」
先生
「ジュース飲もうか」
近くにあった椅子に座って、ジュースを飲むことを許可してくれた。
ジュースを少し飲んで、リハビリ室へ戻ってきた。
また、泣き出しそうになったけど、「お部屋へ入らなくていいよ〜」って先生。
リハ室の前のソファーで待っていると、自動販売機のおもちゃを持って来た先生。
先生
「先生と少し遊ぼうか」
俺が抱っこしたまま、ビクビクしながらだけど、先生とやりとりできた。
先生
「がんばりました。いやいやせずに上手だったね〜シール貼っておしまいね」
出席ノートにシールを貼って、さようならのごあいさつ。
先生
「潤ちゃんまたね、さようなら」
先生の言葉は無視。
「ちょっと、ちょと、さようならしなさいって」
先生
「先生、大丈夫ですから、潤ちゃんバイバイ」
俺にしがみついたまま、右手を少しだけあげた。
母
「お世話になりました。ありがとうございました」
「ありがとうございました。なんか、いろいろすみません」
先生
「翔先生、おうちでいろいろ言わなくても大丈夫ですからね。お疲れさまでした」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2023年9月4日 5時
