ようこそ、おうちへ (ページ4)

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お昼ご飯はミートソースのパスタ。

潤ちゃんの前に置かれたのは、ショートパスタ。

母
「手でもスプーンでもフォークでもいいからね、どうぞ」

初めて見るからか、食べずに泣きべそ。

「一口食べてみよう、な、お薬じゃないから、あ〜ん」

なかなか口を開けないけど、なんとか一口。

モグモグすると、ハッとした顔。

「おいしいでしょ(笑)」

父
「翔ちゃんの一押しだからな」

口を開けて、食べさせてもらうのを待っている。

何回か口へ運んだ後、フォークを渡してみた。

潤
「んん〜まんま〜」

母
「食べたいね、一緒に食べようね、あ〜ん」

母に食べさせてもらって、しっかり食べた。

デザートに半分凍ったぶどう。

それも初めはおそるおそる食べたけど、ものすごく気に入ったみたい。

お皿に盛られていたのがなくなって、ごちそうさま。

同時にうわ〜んって泣き出した。

病院でも好きな食べ物がなくなると泣き出すことがあった。

でも、おかわりは絶対出てこない。

泣き疲れて寝てしまうのがお決まりのパターンだった。

「おかわりある？」

母
「あるわよ、翔ちゃんの分だけど」

おかわりして満足してごちそうさました。

めちゃくちゃ食べたからびっくり。

父
「しっかり食べられてよかったよ」

母
「実は野菜もたっぷりだから、翔ちゃんの小さい頃と同じようにしたら大丈夫かな」

父
「翔ちゃんはもっと食べさせろって大変だったよな(笑)」