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泣かずに診察を受けられた。
「おしまい、上手だった。ありがとうございました」
潤
「だっこぉ〜おちまい」
ママの腕におさまった。
先生
「かわりないね、大丈夫だよ、今は抱っこだけど歩くよね？」
「はい、たまに小走りもします。たかい高いとか飛行機みたいな体を使う遊びが好きで、ほどほどにしようと思うんですけどもっと、もっとって」
先生
「この年齢の子が普通にやる遊びくらいは、全く制限必要ないよ。しっかり遊んで、しっかり食べて、しっかり寝るでいいよ」
「公園で滑り台とかブランコとか大丈夫ですか？最近、泣いたら激しくて泣かせすぎも心配で」
先生
「公園も泣くのも大丈夫だって(笑)こんなに心配性だった？」
パパ
「割と心配性だけど、今回はダントツかな。予約の時でいいんじゃないって言っても聞かなくて(笑)」
先生
「さっきまで、キリッとした顔で他の子に付き添ってたのに。入院生活が長かったから心配なのはわかるけど、普通でいいよ。普通。
術後の経過も順調です」
「よかったです。ありがとうございます」
ママ
「食事も普通でいいんですよね？」
先生
「食べる？食べない？」
ママ
「好きなものだとおかわりしてくれます。食べさせすぎてはいないと思うんですけど・・・。翔ちゃんが多すぎない？って言い出して。
同じ頃の翔ちゃんに比べたら少ないんですけど」
先生
「バランスよく食べられたらいいと思うけど・・・な。パパの目から見て多い？」
パパ
「いや、食事もデザートもポンポン、パイってごちそうさまするから」
「おうちだと好きなのが出てくるから、メインとフルーツとスイーツが多くなってきて。野菜食べないんです」
先生
「翔ちゃんさあ、誰のご飯で大きくなったんだっけ？潤ちゃんくらいの頃、野菜食べてた？」
「ママいや母のご飯で・・・野菜は食べてないかな・・・」
ママ
「しょおちゃ、いいって見向きもしなかったのよ。おにく、おさかなって」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2023年9月4日 5時
