四つ葉のくろーばー別館 (ページ7)

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潤
「かえっちゃった・・・おうちかえりたい」

ママ
「潤ちゃんも帰りたいね。お腹がよくなって、先生たちがいいよって
　言ってくださったら帰ろうね」

潤
「・・・うん、お手洗い」

「えっ？まだだったの」

潤
「おこらないで、パパ」

「おこってないよ、お熱がでて、お腹もいたいけど、もう少しだけもしもし
　がんばろう。大きな声でうわ〜んって泣かなくても大丈夫でしょ。すぐに
　やってもらったら、あっという間におしまい。な、いい？」

潤
「・・・ううん、いや。パパがいい、パパがもしもしして。
　そしたら、泣かないもん。お尻のお薬も注射も全部、パパなの、パパがいい。
　検査、ちょっと痛かったもん、ぐ〜ってした。パパかパパと一緒・・・パパ」

パパがいいって言われて、それ以上なにも言えなかった。

「わかった、なるべく一緒にいような。点滴もお薬も泣かなかったの？」

潤
「・・・泣かない」

「パパがやると泣くのに(笑)絶対、やらない〜って大きな赤ちゃん」

潤
「いわないで、パパなの、パパがやるの。お手洗い〜〜」

忘れかけていたけど、そのままお手洗いへいそいだ。

しっかり排尿があって一安心。

おんぶから降りる気は全くなし。研修医の先生が「お手洗い行けましたか？
お熱どうかな？」って来てくれた。

「しっかり排泄ありました。お熱はどうかな〜」

おんぶのままママが体温計をはさもうとしたら、泣きべそ。

なんだか、いつも以上に愛おしくて、「よしよし、パパがやろう。パパだったらいいの？」って言いながら、横抱きにして体温計をはさんだ。

お決まりのきらいなの〜って言ったけど、大泣きはしなかった。