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「だいじょうぶ、ちょっとだけゴロンして」
潤
「いや、ゴロンしない〜」
同期
「いたいことしないよ、パパと手をつないでゴロンしたらおわる」
潤
「やだ、できない、できないったらできない」
「いい加減にしなさい。ゴロンするよ」
強引だけど、研修医の先生にも手伝ってもらってなんとか寝かせた。
同期
「潤ちゃんが思っているほどこわくないよ、パパにおこられる方がよっぽど
こわいからがんばろうね、ママと手をつなごうね」
いざ、エコーをはじめてもちゃんと検査ができないぐらいに大泣きして、足をバタバタさせたりして動く。
同期も研修医もやさしく声をかけてくれるけど・・・
「本当にいい加減にしなさい。痛いことしてない。エコーぐらいがまんしなさい。
しんどいの、潤だけじゃない。先生たちに何回来てもらうの？ずっと痛いまま
でいいの？」
同期
「翔ちゃん、翔先生・・・深呼吸ね〜、あめが食べたいんだもんね、食べられる
か診てるよ〜、大丈夫だね、やっぱり、胃腸炎だね。翔ちゃん、気になるとこ
ろある？変わる？」
「いや、ありがとう。時間かかってすみません」
ママ
「ありがとうございました」
同期
「がんばりました。ちゃんとできたもんね。ここ、いたい？いたくない？」
潤
「いたい・・・の、ちゅうしゃ？おしりにおくすり？」
しゃくりあげながら聞く潤ちゃん。
同期
「どっちもしないよ、今してる点滴に痛くなくなるお薬混ぜるよ。いい？
あめも食べていいよ。３個までね」
潤
「うん・・・」
同期
「潤ちゃん、お手洗い行ってよ。おしっこたまってるから」
潤
「うん・・・終わり？」
同期
「終わり」
ママ
「お忙しいのに何回もありがとうございます。お手洗いへ行って
様子をみてみます」
「仕事に戻るわ」
ママ
「はい、潤ちゃん、先生にありがとうございましたしって」
潤
「ありがと・・・」
同期と研修医の先生と病室を出た。
同期
「めずらしいこともあるね、どうしたのよ(笑)」
「１日中、あの調子だって・・・申し訳ない。甘やかしすぎかな、
定型の子と比べたら幼いけど、わがままかもって。イライラしちゃった」
同期
「違うね、翔ちゃん不足です。調子悪くて入院したのに大好きなパパも
来てくれない、来たら来たで医者でしょ。ああなるよ」
「面目ない」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2022年11月18日 6時
