四つ葉のくろーばー別館 (ページ2)

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次の日、状態の安定しない子がいて潤ちゃんを見に行けない。

研修医の先生が連絡をくれて、「潤くんもお腹の痛みが強くて、でも、触診もレントゲンもC Tもエコーも難しくて・・・すみません」って。

担当の子が少しだけ落ち着いたので、潤ちゃんの病室へ。

「遅くなってごめん。お腹が痛い？」

ママ
「痛いって言うんだけど、先生に診せなくて。検査もレントゲンも大泣き、大暴れでできなくて」

「潤ちゃん、お腹みるよ」

潤
「いや」

「いやなの？先生が写真撮ろうって言わなかった？お腹、機械でみせてって？」

潤
「・・・」

「一緒に入ってもだめだった？」

ママ
「もう、全然。みなさんがすぐ終わるからって何回も言って下さるけど、聞けなくて、検査どころかお熱もいや、もしもしもいやって・・・何も・・・。
先生もね、何回も来て下さるけどだめでね。心配だけど、大騒ぎできるから・・・。
少しがんばりなさいって言ったら拗ねちゃって。どうにもならないのよ。
お熱とお腹のもしもしだけして、お薬しようって言われてもいやがって。
お薬も点滴からだから、何ともないよって言われたけど、全然」

「そんなにみんなの言うことが聞けないんだったら、おうちへ帰るしかないね。
パパは泊まりになるかもしれないし、ママも大事な用事があるよね？
一人で留守番してもらうしかないね。もう、荷物まとめて帰っていいよ。
看護師さんに点滴も外してもらって、じゃあね、薬もいらないよね。診察してないから出せないし、どうせ飲まないでしょ。バイバイ」