シェアハウス (ページ11)

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★１０★ ページ11

「え？そうなんですか？」

雅「潤ちゃんの中で、足首と股関節を触られるって言うだけで、
痛いってなっている部分もあると思います。
お母さんも赤ちゃんの頃からダメですって。
担当になった時にはもう、嫌いでしたから」

「なるほど、もう固くなっているんだと思って
心配していたんです。よかった」

潤「ちがうもん、足首と股関節の時は痛い。うそついてない(泣)」

俺と雅先生の話を聞いて泣き出した。

泣きながら言って、俺の膝を叩きながら顔をうずめてきた。

まさか泣き出すなんて思わなくて、驚く。

雅「潤ちゃん、まーの言い方が悪かったね。
いい状態ですって伝えたかったんだよ。
うそついてるなんて思ったことない。ごめんね」

返事もできないぐらいの号泣。

雅先生がそのままでいいから、翔先生とまーで話してもいい？って聞くと、
うなずいた。

雅先生は、おうちでやれる範囲でいいことや大学生活を楽しみたいだろうから
少し回数を減らそうかって提案してくれた。

背中をトントンしながら話す。

ずっと、いやって言われているんですけどって言いながら、足首用のサポーターを
勧めてくれた。

夜、寝るときだけでも十分な効果があるらしい。

「わかりました。使ってみます」って返事すると、「いらない」って即答。

今、何を言ってもダメだろうと思って、そうなのって返事をにごした。

「落ち着いたら、回数とか相談してみます。また、別の機会にのぞかせてもらっても
いいですか」

雅「もちろんです、いつでもどうぞ」

「今日はこれで失礼します。潤ちゃん、あいさつして失礼しよう」

潤「ありがとうございました・・・さようなら」

しゃくりあげながらだけど、ちゃんとあいさつできた。

小さな声で「帰ったら、おこるでしょ。ちゃんとやらなかったから」って言う。

おこらないって言っても納得しない。

雅先生にもう少しだけやろうかってうなずいた。