番外編 おなかいた １３ ページ45
お手洗いとベッドの往復と洗面器を抱えて過ごした。
つらすぎて、幼くなっている。
だから、診察って言われると泣いて、点滴のボトルを変えるだけでも泣いて、
もちろん、お熱を測ろうって言われても泣いた。
私が荷物を取りに帰るって言うと、グズグズしてパパと翔ちゃんの二人掛かりで
なぐさめてくれた。
かわいそうだし大変だったけど、今朝は少しご機嫌がいいから私もうれしい。
翔「おはよう、潤ちゃんどう？少し楽になった？」
潤「おはよ、もしもしはしないよ、ママ、こっち来て。
翔ちゃん来ちゃった・・・やだ」
「どうしたの？飲み物のこと翔ちゃんに聞くんでしょ(笑)」
翔「飲み物？冷えてないスポーツドリンクいいよ」
潤「スポーツドリンク、すきじゃないもん」
「でも、今はねえ、翔ちゃん？」
翔「そうだね、今日1日ぐらいはス・・・」
潤「やだ、あのジュースがいい。飲みたい。
いいでしょ」
翔「あのジュースって？？」
「外来にあるでしょ、小さい頃から潤ちゃんのすきな自動販売機のやつ。
あれがいいんだって」
翔「あ〜あれね、あれはまだ、だめだよ。
キンキンに冷えてるからね」
「そうよね、さすがに」
潤「あれがいい、お願い、翔ちゃん」
翔「コンビニに同じの売ってると思うから、
それならいいよ、冷えてないやつ」
潤「ちがうの、潤ちゃんが買いに行くんだもん。今日」
友「おはようございます。潤くんどうですか？
あ、翔ちゃんも来てたんだ。顔色良くなったねえ」
「おはようございます。ありがとうございます。
今朝から楽になったみたいです」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年11月21日 6時
