すくすく (ページ36)

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番外編　おなかいた　４ページ36

処置室へ移動して、母に飲み物を買いに行ってもらう。

飲めないだろうなあと思いながら、また来るからねって声をかけた。

小一時間たった頃、のぞくとベッドに寝ずに腰かけている。

「どう、少しは飲めた？」

マ「ううん、全然飲めないの・・・お熱も高いし、吐き気も出てきた
みたいで、お腹の痛みも強いみたい」

「しんどそうだし、当直もあって家へ帰れないから、少しだけ入院しよう」

言い終わると同時にいやだってかえってきた。

マ「個室ってお願いできる？」

潤「帰りたい・・・」

「個室でお願いできたよ。おうちがいいけど、翔ちゃん帰れないんだよ。
診察にきても、他の先生にもしもししてもらうことになるよ。
それでもいい？」

潤「ううん、だめ(泣)・・・夜、一人？・・・(泣)」

マ「心配しなくて大丈夫。しんどい時に一人にしないよ。
パパも来てくれるし、翔ちゃんもね。夜も泊まるし、お昼間も一人にしないよ」

潤「・・・うん(泣)点滴・・・みんな泣いてるよ・・・
痛いって叫んでた・・・」

「みんながんばってたね。翔ちゃんがやっていい？
先生にお願いして、そばにいようか？」

潤「翔ちゃんはそばにいて(泣)今から？」

「うん、今からやってもらおう。ずっと点滴の心配するのいやでしょ」

潤「うん、チクって1回だけ？」

「そう、1回だけ」

マ「さすが、潤ちゃん。やってもらおうね。ママ、外で待ってるからね」