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和「潤ちゃん、もしもしね」
聴診が終わったらそのまま、雅先生が身体を触っていろいろ確認。
泣いてイヤイヤしたけど、がんばった。
雅「関節、とてもいい状態ですね。前の病院でもがんばってましたね」
翔「リハの先生がこれから先、大切だからって。
ぐずぐずして嫌がるのにめげにやってくれてました」
雅「潤ちゃんもがんばったね、先生はおしまいね」
和「最後ね、検査だけしよう。にぃに抱っこしてもらって」
翔「抱っこでいいですか？採血」
和「はい、潤ちゃん、いやいやしているけど上手にやらせて
くれそうだもんね。
看護師さんと手をつないでね」
抱っこして看護師さんが手をつないでくれた。
泣いてイヤイヤしているけど、和先生はすすめていく。
和「潤ちゃん、チクっとするよ」
潤「う〜〜ん」
和「痛かったね、ごめん。おしまいです。
上手にお話もできるね」
チームの皆さんが褒めちぎってくれた。
和「じゃあ、本当におしまいです。
皆さん、お疲れ様でした。
お父さんもお兄さんも潤ちゃんも少しゆっくりして
下さいね」
父・翔
「本当に丁寧にありがとうございます。なにとぞ
よろしくお願いします」
皆さんが退室される時、終始静かに聞いていた相談員さんが
「くれぐれも、お父さんもお兄さんも体調に気をつけて下さいね。
何よりも潤ちゃんが悲しみますから。無事、転院されましたけど、
愚痴でも何でも話して下さいね」と声をかけてくれた。
父「潤ちゃん、お疲れさま。上手に検査してもらえてびっくりしたよ」
翔「泣いたけど、全然、平気だったねぇ。
いやだった？」
潤「(うなづく)」
父「なんだかうまく言えないけど、すごいチームだね」
翔「うん、和先生の考え方というかね、
夜ご飯のオーダーもすぐだったしね。
でも、服は脱がずに診察してくれたりね、
潤ちゃん、よかったね。
でも、あんまり甘えん坊すると厳しくなりそうだね」
父「うん、メリハリつけてって言った顔がね、
プロだった」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年9月17日 6時
