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父「やっぱり、わかってるんですね、うれしい」
和「・・・まいったなあ、ここまではっきりしてると。
俺もやられちゃうよ。抱っこしてもらおうね」
もう１回、潤ちゃんを抱っこすると、うれしそうにした。
翔「潤ちゃん、にぃもうれしいけど、あとでやってもらおうね」
少し唇をとがらせたような拗ねた時の表情をした。
父「これ、元気な頃と変わらない、拗ねた時の潤ちゃんです」
看「和先生がやられるんだから、チーム全員やられちゃいますね。
こんなイケメン・・・」
和「プラス甘えん坊」
診察と検査を済ませてから話し合いの予定だったみたいだけど、
後に回してくれた和先生。
和「ご飯は、少しお口から食べてますね？」
翔「はい、ほんの少しだけ。でも、おかゆや野菜のペーストは
飲み込まなくて。
スイーツ系のムースとか棒つきのあめとかトロミつきのジュースだと
飲み込んでくれるんですけど」
和「なるほど、夜ご飯、ペーストでデザート系何種類かつけられるかな？
無理なら、デザートだけでもいいよ」
師長
「すぐオーダーしてきます、また、怒られますよ」
和「師長、がんばって。潤ちゃんの夜ご飯、かかってるからね」
雅「じゃあ、夜ご飯の時、見にきますね」
和「リハビリは、無理はしないけどしっかりやりましょう。
潤ちゃんは、伸びるよ〜」
雅「お父さんとお兄さんのリハビリに対する希望はありますか？」
翔「さっき、いやいやとうんをやってくれただけで、うれしくて
正直、胸がいっぱいです。
転院が決まってから、いろいろ父と一緒に話していたんですけど、
飛んじゃいました」
雅「そうですね、今日は朝から潤ちゃんもお父さんもお兄さんも
慌ただしい１日ですしね。
明日から、毎日、お会いできるしまた教えてください。
あの・・・リハ、嫌いですよね？潤ちゃん、リハビリやってもいい？」
潤「(首を横に振る)」
父「はい、嫌いです。明日からリハビリ中は、席を外したほうが
いいですよね？」
雅「いいえ、お二人ともいてくださっていいです。
少し先のことになりますけど、おうちへ帰った時に少しでも生活が
しやすいようにリハビリをすすめるので、ご家族の意見も大切です
から」
父「ありがとうございます。見守ってやることができてうれしいです」
雅「朝のお着替えから一緒にしますから、よろしくお願いします」
翔「朝のお着替えからですか？潤ちゃん、朝が弱くて・・・
困らせると思います」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年9月17日 6時
