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翔「私も父と一緒で何だか胸がいっぱいです。
オムツ交換でこんなにぐずぐずないちゃうのに、明日からの
プログラムについていけるのかも心配でたまりません」
看「お父さんもお兄さんも肩の力を抜いて下さいね。
ゆっくり慣れていきましょう。
潤ちゃん、どう？スッキリした？
すごく、いい服を着てますね？」
翔「潤ちゃん、ありがとうって、大丈夫ですか？って」
うなずいた潤ちゃん。
翔「転院が決まって服が必要になるじゃないですか、
男二人なのでなかなかいいものを見つけられないってぼやいたんです。
そしたら、同僚の看護師さん達が準備してくれて。
けがする前の潤ちゃんを知っているので、『オシャレさん』だから、変なの
着せたら、拗ねてリハビリしないと困るからって(笑)
看護師さんのご家族に私の患者さんがいて、しばらく休職する理由を
話したんです。
その流れで服の話になって、その患者さんがズボンをゴムにかえてくれたり、
ボタンをつけかえてくれたりして、同僚みんなで名前まで書いてくれて
持たせてくれたんです。
季節が変わったら、アパートに送るからって。本当にありがたい事です」
看「潤ちゃん、幸せだね〜、本当に皆さんが応援してくれていますね」
翔「本当に幸せです。職場も理解してくれて、こころよく休職を許可
してくれて」
看「私、今夜、潤ちゃんと過ごすのを楽しみにしていますから、
お二人もゆっくりアパートでゆっくり休んで下さいね」
智「そんなかわいいぐずりじゃなくて、毎晩二人がかりなんです。
昼間は、違う方向を向くの嫌なのに、夜中は違う方向を向きたいって、
ね、翔ちゃん？本当に心配です」
翔「そうです。本当に心配です。
そういえば、潤ちゃんちょっと違う方向むこうか。
誰か来てくれたら、よく分かるようにドアの方をむこうね」
看「そうだね〜誰がくるかな〜クッションも皆さんが？」
智「そうです、はじめはバスタオルとかタオルだったんですけど、
『いいのがあった〜』って皆さんが次々に用意してくださって」
看「確かにどこに売っているのか、教えていただきたいようなもの
ばっかりです。
夜、ご心配だと思いますけど、多分、和先生もかなり遅くまで
いて、頻繁にのぞいてくれると思います。
『今夜はゲームしよう』って言ってましたから。
先生には、内緒でお願いします」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年9月17日 6時
