あの雲の向こうに２ (ページ6)

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★５６★ ページ6

父「おまかせって言ったら失礼になるかもしれないけど、
　翔くんがいいと思うようにしてやって、
　お坊ちゃん、泣くけどね～、ママもそれでいい？」

母「もちろん」

父・母
　「よろしくお願いします」

翔「わかりました、その都度、ちゃんと報告させて
　もらいますね、
　今日の日中は、お預かりしますね」

母「大丈夫そうだし、少し家で休ませてもらうわ」

翔「どうぞ、仲良くお留守番してます(笑)
　ベッドの横の聴診器を持ってきてもらえますか。
　あれだともしもししても泣かないかも」

父「じゃあ、家へ送るよ、まだ、時間あるしね。
　寝てる間に出ることになるけど、翔くんいたら
　大丈夫だろう」

母「そうね」

そっと、二人が出て行く話をしているとさとくんが起きた。

智「ふぇ～ママ～」

母「さとくん、おはよう。ねんねできてよかったね、
　ママ、おうちで用事してくるから翔くんと待っててね」

父「さと、おはよう。翔くん帰ってきてくれてよかったな。
　パパが今度は出張に行ってくるよ、お土産、たくさん買って
　帰るから待っててな」

智「いやらよ～ママ、パパ」

翔「さみしいけど、翔ちゃんと待ってような」

結局、涙のお別れになってしまったけど、抱っこして
トントンするとまた眠ってくれた。

俺も隣の簡易ベッドで仮眠した。