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母「こちらこそ、ありがとうございます、
私、明日の朝、帰って休ませてもらうわね、
お坊ちゃん、よろしくお願いします」
翔「お預かりします。念のために耳鼻科だけ診察して
もらいますね。いつもの先生にお願いできると思うので」
母「『翔ちゃんいない病』でも念のためね。
耳鼻科また騒ぐと思うけど、お願いします」
翔「やっと、寝られましたね。少し、熱も下がった気が
します。ベッドへ寝かせると起きると思うので、しばらく
抱っこしときます、休んで下さいね」
母「ありがとう、もう、顔に涙の跡がすごいわ、
ふきすぎてカピカピね」
翔「かっこいい顔、台無しです」
母「そうよ〜台無し」
ベッドへ寝かせてからも、何回か夜泣きしたけど、
無事に朝を迎えられた。
さとくんはまだ寝ているから、そのまま寝かせてあげる。
静かに病室のドアが開いて、おじさんが入ってきた。
母「あなた、どうしたの？出張でしょ」
父「そう、出る前に顔だけ見ておこうと思って、
無理を言って入れてもらった」
母「連絡したけど、翔くんが夜に髄液検査してくれて
髄膜炎も大丈夫だろうって、夜もずっと抱っこしてくれて」
父「翔くん、本当にありがとうございます。
1日早く戻ってくれたんだろ、検査も翔くんにやって
もらえてよかったよ」
翔「いや、当然のことです、検査は全部異常なしなの
で、このまま熱が下がって食べてくれればいいんです
けど・・・。さとくんですから(笑)」
父「なんか、大丈夫な気がするけどね・・・
やっぱり、翔ちゃんいない病かな」
翔「それは・・・。
髄液検査の詳しい検査結果を待って、異常なかったら
尿の管も抜こうと思います。
しっかり出ていますし、オムツだから量も把握できるので、
念のために耳鼻科の診察をお願いしようと思っています、
松本先生にも少し慣れたので、お鼻は極力、入れない方向で
行かせてもらおうと考えています。
何か、ご希望ありますか？きになる症状とか？」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年2月23日 21時
