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次の日の朝、早めに出勤した。
夜も連絡が来ることもなかったから、落ち着いているはず。
スタッフステーションへ入ると看護師さんから声をかけられる。
看「先生、さとくんお願いできますか？」
「もちろん、調子悪い感じ？」
看「いえ、寝ている間に点滴が漏れちゃって・・・
抜こうとしてるんですけど・・・やらせてくれません」
「点滴、やっぱり漏れちゃったか・・・大泣き？」
看「・・・はい、大泣きで怒っちゃって」
「はは・・・想像できる。何もやらせてくれない感じ？」
看「そうです、起きてからそのままです」
病室へ向かうと、泣き声が聞こえて、合間に「ばか〜
あっち行け〜」って聞こえる。
「おはよう〜どうしたの？」
朝の忙しい時間帯にほぼ、看護師さん総出で対応してくれている。
母「おはようございます。点滴が漏れたから外そうって言って
くださっただけで、この騒ぎなのよ・・・」
看「さとくん、外すだけだよ〜すぐ、終わるよ。
ちっくんはしないから」
智「いたた〜しない〜
ばか〜あっち行け〜」
泣きすぎて俺に気がついていない。
「おはよう〜しょうちゃんきたよ」
やっと、俺に気がついた。
智「いたいの〜いたい〜しょうちゃ」
「どこがいたいの？ポンポン？
おてて？」
智「うわ〜ん、おてて、しない、しない」
「痛いから、看護師さん外してくれるって、
抱っこしようか？」
もう、返事は聞かずに抱っこしてしまう。
智「や〜ばか〜」
「大丈夫だよ、おてて見てもらおうね」
抱っこして、点滴している方の腕を看護師さんの方へ出させる。
力の限りってくらい、いやいやする。
「もう、困ったちゃんだね、いい？じっとしてなさい」
看「さとくん、もうおしまいだよ、ばんそうこう、はるよ」
「ありがとう。朝からお騒がせしました(笑)」
母「ありがとうございました」
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年2月23日 21時
