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「鼻水を吸ってもらった時も泣かずにしてもらったんです。
ご飯も、お味噌汁と少しですけど、にんじんと肉だんごも
食べてくれました。潤ちゃんと」
母「よかったわ、やっぱり、翔ちゃんいない病だわ」
「そうだといいんですけどね。本当にハラハラさせてくれますよね」
母「そうよ〜」
智「ママ〜」
「お昼寝前にママが恋しくなりかけて、そのままお昼寝にしたんです」
母「待っててくれたの？ありがとう」
「少し、仕事のしてきますね、夕食までには戻ってきます」
母「ありがとうございます、さとくん、行ってらっしゃいって」
「行ってきます」
智「しょうちゃ・・・バイバイ」
「また戻ってくるからね」
せっかく病院にいるから、担当の子を診察して回った。
みんな、落ち着いていて一安心。
後はカルテ整理したりして、さとくんの病室へ戻る。
「ただいま〜」
母「おかえりなさい」
「どう？変わりない？もしもしだけしとこうね」
智「ふん」
おうちで使っている聴診器だからか、余裕。
「おしまい」
ちょうど、夕食が運ばれてきた。
メニューは、焼きそばとおにぎり。
母「えっ？」
「すごいでしょ(笑)少しでも食べてくれそうなもの選んでみました」
母「さとくん、よかったねぇ〜。病院の食事で焼きそばってできるのね」
「普段はほとんどオーダーしないですけど、さとくんですから。
潤ちゃんからクレームがくると思います」
母「おにぎりもあるよ、食べようか？」
智「ふん」
「焼きそば、すきだもんね、おいしそうだね」
ママが焼きそばを取り分けてくれる。
お土産で買ってきたフォークで食べさせる。
おにぎりも少し食べて、ごちそうさました。
しばらく、本を読んだり、テレビを見たりして過ごす。
歯磨きをしてそろそろ、消灯時間。
おんぶして病室をウロウロすると、眠ってくれた。
そっとベッドへ寝かせた。
このままの調子なら早めに退院しましょうかって話して
病室を後にした。
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2021年2月23日 21時
