ぼくたち (ページ44)

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入院　２５ページ44

(智くんからお昼ご飯は終わったって聞いたから、空くんの病室へ来たよby潤)
潤「空くん、ご飯美味しかった？」

空 (潤先生、来たよ(泣))
　「美味しくなかった・・・」

潤「空くんの足、触らないから診てもいい？」空「空ちゃんのあんよ、ダメ
　絶対(号泣)」

潤 (やっちゃえ)
　「ダメだった？ごめんね。もう診ちゃった(笑)

空「いた～い、だめ」潤「痛いんだったら、お尻のチックンかお薬、してもらう？」
　「智先生に言わなきゃね。大変だ」

空「ちがう、ちがう、痛くない(号泣)」

潤「よかった、痛くないんだ。じゃあ、ギプスしてない左足、曲げたり伸ばしたり
　してみよう」空「いだい～でぎない (号泣)」
　 (左足だよ、痛かったら本当に大変だよ(笑))
　「１０回できたら抱っこか車椅子でいいことあるんだけどな」って言ってみる。
　 (ほとんどの子は、初めてのときこれで頑張れるんだけど・・・院内のコンビニへ
　行けるしね)

空「できないったら、できないの。空ちゃん、できない」

潤 (やっぱり、手強いな。ダメか)

＜大地→今日も一番乗りで面会にきたけど、スタッフステーションのところですでに
空くんの大号泣が聞こえる(部屋、防音のはずなのに)＞
＜潤くんにお任せして、桜ちゃんと二人で椅子に座って待つことにした。顔見せると、
余計に進まなくなるから。それにしても、すごい号泣。俺たちの弟は、幼稚園児だった
かな。いや、幼稚園児の方が大人しいかも＞
＜あまりの号泣に、待つのが辛くなって来た時、看護師さんが声をかけて来た。
『潤先生が、入ってあげてくださいって言われてます。でも、先生から合図があるまで、
　空くんを見守るだけでお願いしますとの伝言です』＞

空くんの号泣が響き渡る病室へ入って、潤くんに頭を下げた。
(潤くん、苦笑いで俺と桜ちゃんを見た)
(空くん、俺たちに気がついてないね。一体、どんなリハビリが嫌なんだろうか)
潤「ギプスしていない左のあんよを１０回曲げたり伸ばしたりするだけだよ。そしたら、
　抱っこか車椅子でいいことあるんだよ」ってもう一回伝えた。
(えっそれだけが嫌でこの大号泣ってこと？？←大地・桜)

空「できないったら、できないの。空ちゃん、できない」
(あ、にぃにとねいねいつからいたの？？)