ぼくたち (ページ38)

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入院　１９ページ38

(そろそろ、晩ご飯の時間かな。まだ、気がついてないからご機嫌にしてるよ空くん)
看「失礼します、空くん晩ご飯どうぞ」

空 (お昼ご飯の時の看護師さんだ。謝らないと)
　「お昼ご飯の時は、ごめんなさい。もうしません(グスン)」

看「大丈夫だよ。翔先生とお話しして頑張るんだよね。お兄ちゃんと智先生と
　一緒に食べてみてね」

大 (ちゃんと自分から謝ることができてよかった。泣きべそかいてるけどね)
　 (翔くんじゃなくて、智くんが看護師さんと一緒にきてくれた)

智 (私服に着替えて来た)
「遊びに来ちゃった。空くんいいかな？翔先生は、お留守番にしたからね」
(大地くん来てるから、遊びにも来たけどね。翔くんと相談して、空くんが
　どれくらいなら食べられるのかの確認)
(始めは翔くんがくる予定だったけど、お昼のお話が、だいぶん堪えたみたい
　だから、負担になるから。翔くんは、ベビーモニターの前に居座っているよ
(笑))

空「いいよ。大地くんとお話し？」

智「そうだよ。大地くんと空くんとお話しようと思ったの」

大 (晩ご飯を空くんの前に置く)
　 (蓋を取ってあげたけど、今日に限って？病院食全開のメニューだよ)
　 (智くんも見て苦笑いしてるし、空くんなんて、完全に固まってるよ)
　「空くん、どれ食べるの？」あえてかる～くお伺い。

空「ご飯と卵焼き・・・とお魚。少しだけ」
　 (空くんの食べられそうなのそれしかない、あとはお野菜とか・・・
　どうしよ)

大 (それしかないよね・・うん)
　「少しだけは、どれくらいにするの？」
　 (だんだん、減らしていったら、ご飯が四分の１位、卵焼き半分、魚なんて
　骨があるから、空くんにはわかんないって意味不明なこと言ってる)
　「はい、どうぞ」ってお箸を渡してみたけど、持つ気なんてない。

空「にぃ、あ～んで食べる・・」

大 (やっぱり、言うと思ったよ。食べないよりはいいからさ。
　エプロンをつけて、食べさせようとした時)

智 (想像よりはるかに少ないな。翔くんだったら、一口だよ(笑))
　「空くん、俺と食べよう。大地くん、お仕事で疲れているから少し、
　休憩させてあげよう」

翔 (俺の一口だよ)

空「うん、にぃ疲れてるから。智先生とでもいいよ」