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「おはよう、桜ちゃん。」っていうとにこっと笑ってくれる。大地くんと桜ちゃんと3人で朝ごはんを食べる。
やくそく ページ2
空side
もうすぐ、桜ちゃんが俺を起こしにくる。「空くん、朝だよ。起きて。」
「おはよう、桜ちゃん。」っていうとにこっと笑ってくれる。大地くんと桜ちゃんと3人で朝ごはんを食べる。
朝ごはんが終わると、大地くんが俺を呼ぶ。「空くん、おいで」
体が弱いから、毎朝必ず、体調チェック受けてから学校へ行く。
大地くんも桜ちゃんも、とても優しい自慢の2人。
だけど、
俺は高校生になっても病院だけは、とても苦手。泣いちゃうことがほとんど。
2人は、そんな俺に「大丈夫。みんな苦手な事はあるからね」って、優しく笑う。
最近、2人と約束したんだ。
元気な時、「朝の体調チェックは、泣かないで頑張る」って。
朝の体調チェックは、胸とお腹のもしもしと体温、喉を診るだけ。
でも、約束が守れたことがない。
大地くんが俺を呼ぶけど、もう涙が出そう。大好きな大地くんでも、今は、怖い。
勇気を出して、大地くんのところへ行った。「いらっしゃい笑」って迎えてくれた。
「お熱測るよ」って優しくしてくれるけど、嫌だ。「次、胸のもしもしな」って聴診器当てられた。嫌だよ。嫌。もう、涙が止まらない。
大地side
最近、「朝の体調チェックは、泣かないで頑張る」って約束したし、いつもなら、もう少し頑張ってくれるんだけど、今日は、ダメな日みたいで、喉なんてほとんど診せてくれないし、お腹のもしもしは、桜と2人がかりだった。
お腹触って気がついたんだけど、ポッコリしてた。いつもより嫌がった原因が判明した。
体調チェックを済ませて、学校へ行く空くんに「帰りにクリニック寄ってね」って伝えると、「嫌だよ。何するの？」って必死。
「いつもの同じ」って言うと渋々うなずき、出かけて行った。
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作者名：ばるこひめ | 作成日時：2020年9月6日 21時
