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おみみ、おはな 泣 3 ページ11
空side
やっと、終わって待合室で大地くんを待っていた。
しばらくして、大地くん出てきたから一緒にクリニックを出た。
「今日も薬、やる?」って聞いたら「今日ほ、もうしないよ。さっきやったから」って。
よかった。
丸山先生、来週ねっていってたからなぁ。
次の日の夜、桜ちゃんに呼ばれた。「耳のお薬しよう」って。
ドキドキしたけど、丸山先生の言ったとおり、冷たいだけだった。クリニックであんなに泣いたのが恥ずかしくなった。
だんだんと慣れて、平気になった。
今日は、金曜日。
幼なじみの大和が泊まりにくる日。ずっと仲良しで、同じ高校の同じクラス。
だから、大和と学校から一緒に帰ってそのまま、お泊まりして遊ぶつもり。
なのに、朝の体調チェックの時に大地くんが「帰り、丸山先生のところな」って言ってきた。
「大和、泊まりに来るから今度にしたい」ってお願いしたら。「大丈夫、大和も一緒にクリニックに来る事になってるからさ」って言われた。
実は、大和も俺と同じで病院嫌いで、体が弱いからずっと、大地くんと桜ちゃんが診察してる。大和も俺と同じくらい今でも、泣くって教えてくれた。
学校に着くと、大和が話しかけてきた。「今日、帰りにクリニックって言われた?」って「言われた」って答える。2人で大きなため息が出た。
「空くん、今日、どこ診てもらうの?」って聞かれたから「丸山先生。耳」って答えた。
大和side
俺は、今日は診察だけだと思うんだけどな。
でも、なんか違う気がする。
放課後、2人でクリニックへ来た。
待ち合わせしてたお母さんもいる。診察の時は、絶対、お母さんと一緒じゃないと出来ない俺。
それに、診察の時は、「ママ」呼びに戻ってしまう。
先に来てたお母さんが、先生たちにこっそり、「最近、暑いからか食欲がなくて。あと、学校の耳鼻科検診、鼻を診てもらうようにってお手紙もらってます」って報告していたのは、全然、知らなかった。
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作者名:ばるこひめ | 作成日時:2020年9月6日 21時