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駆けてきた和也先輩は、私の泣きっ面を見るなり笑った。
そして、自分のハンカチで私の涙を拭い、柔らかな声で言う。
｢いつでも会えるよ｣
｢…先輩、私おらんくて寂しくないんですか｣
｢ぜんっぜん｣
私が聞くと、そうはっきり言うものやから先輩は困った人や。
｢いじわる…
良いんですか？私が連絡せえへんくなっても！｣
｢別にええよ？
…寂しなる前に勝手に会いに行くし｣
自分で言ったくせに、照れて口篭る先輩が愛おしくて、
口角が上がるのを抑えられない。
｢ははっ、嬉しそ〜｣
照れたり、からかったり、
泣いたり、笑ったり、
ほんまに忙しくて愛おしい。
｢もうわかったんで、さっさと行っちゃってください！｣
｢ほんまに行っちゃうで？ええの？｣
｢いいですよ！さよなら！｣
投げやりに言うと、先輩は豪快に笑うと背を向けて歩き出す。
そして立ち止まると振り返り、はにかみながら小さく手を振る先輩。
私のストーリーは、この世界で間違いなく一番幸せなお話になるって確信した。
だから和也先輩、
あなたのストーリーも…
｢Aちゃん｣
振り向いた先輩が私の名前を呼んだ。
スマホを掲げて、眉を下げて微笑む。
見てってこと？
『幸せにしてくれませんか？』
通知に表示された文字。
私の答えはもちろん、ひとつ。
｢よろこんで…！｣
FIN.
*
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まるこ。(プロフ) - ナポリタンさん» ご愛読、コメントありがとうございます！うわ〜すごく嬉しいです〜🥲ぼちぼち更新して参りますので、これからもお付き合いいただければ✨️ (2022年11月28日 0時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
ナポリタン(プロフ) - 続き待ってます！曲聴きながら読んでたらいつの間にか泣いてました😭 (2022年11月26日 15時) (レス) @page7 id: 9018b286e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ。 | 作成日時：2022年11月12日 11時
