先輩と学祭。 ページ26
*
｢さっすが！やっぱ似合うね〜｣
鏡の前に立った恭平を見て感嘆する。
｢やっぱ似合うな〜でもちょっと恥ずい｣
｢え〜なんでよ？恭平のおかげでお客さんジャンジャン入りまくりやで〜？｣
高校生活、初めての文化祭。
私たちのクラスは執事喫茶をやることになった。
言わずもがな、恭平は看板娘要員、すなわち看板息子なわけや。
本格的な文化祭に、ワクワクしてる。
ザワザワし始める学校内が非現実的で、上がる口角を抑えられへん。
裏方の私は、当日のシフトが無い。
恭平は出ずっぱりやし、友達も裏でパンケーキ作り中。
でもこのキラキラした雰囲気の中、グズグズしてるわけいかへんから、
ひとりで歩き回ってみることにした。
何故か3年1組に吸い寄せられるように足が動いてしまう。
我慢するとか言っといて、やっぱり会いたい気持ちは消されへん。
まあ見るだけなら大丈夫！と心の中で言い訳をして、
そっと教室の中をドアから覗いた。
｢へっ、？｣
声にならない声とはまさにこの事。
教室の真ん中、人に囲まれ写真を取られている和也先輩を発見した。
猫耳つきの…。
｢か、か、か、｣
危ない危ない！泡吹いて倒れるところやった。
可愛いという言葉すら発せないくらいに可愛い！
｢はい、じゃ次ガオ〜ってやって！｣
｢めっちゃ良い〜！｣
｢ほんまに可愛い…｣
カメラを構えたお客さん達の顔がもはや溶けそう。
やんな！そうやんな！と、私はひとりで頷いた。
でも和也先輩はかなり恥ずかしそうで、顔を赤くしながらリクエストされたポーズに答えている。
｢もう勘弁して〜｣
眉を下げて助けを求める先輩の声が耳に入ってきて、笑ってしまう。
そういうところも可愛いんよな〜なんて。
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まるこ。(プロフ) - ナポリタンさん» ご愛読、コメントありがとうございます！うわ〜すごく嬉しいです〜🥲ぼちぼち更新して参りますので、これからもお付き合いいただければ✨️ (2022年11月28日 0時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
ナポリタン(プロフ) - 続き待ってます！曲聴きながら読んでたらいつの間にか泣いてました😭 (2022年11月26日 15時) (レス) @page7 id: 9018b286e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ。 | 作成日時：2022年11月12日 11時
