先輩と勉強。 ページ3
*
先輩のいない図書室。
いるのは図書委員と先生が1人ずつ。
私は期末テストに向けて、一人放課後残って勉強中。
でも、なかなか集中力が続かず、ついに席を立った。
私のやる気を起こしてくれる何かを探して、
軽くストレッチをしながら図書室内をぐるぐる歩き回ってみる。
今はテスト期間じゃないから、吹奏楽部の音や球技部の掛け声が耳に入ってきて心地良い。
ふと面白そうな推理小説が目に入って、本を開いた。
立ち読みって、普通に読むより何故か読み続けたくなるの、私だけかな〜。
｢あ〜勉強サボってる〜｣
本に夢中になっていたら、一気に現実に戻った。
後ろから聞こえたのは、好きな人の好きな声。
｢…大橋先輩！｣
｢机に全部出しっぱやったで？｣
ニヤッとした顔にやられそうになる。
｢集中力切れちゃって…
先輩は、どうしてここに？｣
｢俺も勉強しに来た｣
...2人は？なんて聞くのは無神経すぎるな。
先輩はあれから特に変わった様子もなく、いつも通りに見える。
...先輩は隠すのが上手い。
というか、そういうのを周りに察させへん。
だから、あれからどうとか、こっちから聞くもんじゃないんやとは思う。
｢向かい座っていい？｣
｢…はい、もちろん！｣
こんなにタイミングがええのは、きっと勉強のご褒美！
思う存分、充電しよ。
｢あの〜分からへん所があって…教えてもらっていいですか、？｣
｢ええよ〜俺に分かるやつやったらな？｣
2人でいつも通り向かい合わせに座って、
私はやっていたテキストの問題を指さした。
どれどれと、真剣な表情で問題と私の回答に目を通す先輩。
非常に眺めがいい、何時間見ても飽きひんと思う。
｢うん、これで合ってる
…Aちゃん、ほんまは分かってるやろ｣
｢バレたか…｣
｢もう〜なんやねん｣
先輩の優しいツッコミと笑い声が、私の疲れを一気に吹っ飛ばす。
先輩につられて笑顔になった。
私、先輩の前やとだいぶ気持ち悪い笑い方になってる気するわ。
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まるこ。(プロフ) - ナポリタンさん» ご愛読、コメントありがとうございます！うわ〜すごく嬉しいです〜🥲ぼちぼち更新して参りますので、これからもお付き合いいただければ✨️ (2022年11月28日 0時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
ナポリタン(プロフ) - 続き待ってます！曲聴きながら読んでたらいつの間にか泣いてました😭 (2022年11月26日 15時) (レス) @page7 id: 9018b286e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ。 | 作成日時：2022年11月12日 11時
