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｢なんか、めっちゃええなあれ…｣
結局、恭平と2人でツリーのある中庭まで来た。
楽しそうなカップルがうじゃうじゃいて、羨望の言葉が零れてしまう。
お揃いのハチマキとか、お揃いのミサンガなんかをつけて、横に並んで短冊に記入している姿がなんとも羨ましい。
｢やから行けって言うたやん｣
｢もうええの！！恭平1人で行ってこいや！｣
｢え俺ほんまに行くで？｣
｢え、ほんまに行くん？メンタルすご｣
ん？
何となく気配がして視線を向けると、
遠くに和也先輩を見つけた。
この人だかりで、しかもこの距離で見つけられるって
私のセンサーと視力、凄いな。
先輩の頭を見ると、外してしまったらしくもう猫耳は無い。
残念…でも西畑先輩に言えば、和也先輩のブロマイド1枚500円くらいで売ってくれそう。
我ながら阿呆な考えに笑った。
｢あれ〜カップルさんですか？｣
他所を見ていた私と、恭平に突然声をかけてきたのは、
写真部というタスキをかけた生徒。
カップル…？誰の話？と、恭平と顔を見合わせる。
｢いやちゃ、｣
｢1枚撮りますよ！はいチーズ！｣
恭平の否定が全く耳に入っていないようで、有無を言わせぬ速さでシャッターを切られた。
｢この写真、現像したらあそこで展示されるので見に来てくださ〜い！｣
写真部員はそう言うと、風のように去っていった。
恭平と顔を見合わせて吹き出す。
｢あっははっ、カップルやって｣
｢ほんまにそう見えたんかな〜
絶対目に付いたから声かけられたんやって｣
まあこのイケメンの彼女だと間違えられるなんてちょっと嬉しいかも。
｢あ、空いた。俺ほんまに書いてくるわ｣
｢おおっ、行ってらっしゃ〜い｣
並ぶ人がいなくなったのを見計らい、本当に短冊を書きに行った恭平を見送り、
私はどこへ行こうかと辺りを見回す。
未成年の告白とやらが始まる中心のステージには、段々と人が集まっていって
ますます賑やかになってきた。
毎年公開告白が実際にあるらしいから、野次馬精神で少し興味があるけど、
一人で見るのもなんやしな…と眺めていると、
ポケットでスマホが震えた。
『人減っちゃったからなんか食べに来て〜』
教室で接客中の友達からのメッセージ。
私も我がクラスの売上に貢献するか、と昇降口へ戻った。
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まるこ。(プロフ) - ナポリタンさん» ご愛読、コメントありがとうございます！うわ〜すごく嬉しいです〜🥲ぼちぼち更新して参りますので、これからもお付き合いいただければ✨️ (2022年11月28日 0時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
ナポリタン(プロフ) - 続き待ってます！曲聴きながら読んでたらいつの間にか泣いてました😭 (2022年11月26日 15時) (レス) @page7 id: 9018b286e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ。 | 作成日時：2022年11月12日 11時
