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*
｢…先輩｣
｢…ん？｣
私は膝の上でギュッと拳を握った。
｢私、先輩のことが好きです。
前よりもっとずっと、、好きなんです。｣
隣に座る和也先輩の目を真剣に見つめる。
｢…どうしたん改まって、｣
逸らされた。
その笑いは照れ隠しやったらええな。
｢先輩…忘れてるかも知れへんけど、
言葉でちゃんと言うたんは今のが初めてですよ？｣
私は、まだ鳴り止まへん心臓音を隠すのに精一杯になりながら言う。
｢…うん、そうやね｣
｢自惚れなさんな、です｣
｢別に自惚れてへんわっ｣
｢そうですか〜？
私がいつまでも先輩のこと好きやって思ってるでしょ｣
先輩が小さく｢え…？｣と漏らす。
少しは、焦ってくれた…？
私は立ち上がって花火が上がる方へ歩き出す。
自分の口から呆れみたいな言葉が出た。
｢…きっと、いつまでも好きなんでしょうね…。
ほんまに、困っちゃいます｣
言いながら笑ってしまう。
だって、好きすぎやん先輩のこと。
私は端まで行って、柵に手を置く。
先輩今どんな顔してる…？
どう思った…？
気になるけど、振り向けへん。
自嘲した時、空に花火が上がる音がした。
｢あ、先輩見てください！｣
ドーンっと、大きな音と共に真っ暗な夜空に花が咲く。
｢…うわ〜！凄いですね！｣
｢…うん、めっちゃ綺麗やな〜｣
先輩が隣に立って言った。
私と同じように腕を柵に乗せる。
｢来れて良かったです！連れてきてくださってありがとうございます｣
｢良かった。やっぱよう見えるやろ？｣
｢はい…ほんまに綺麗、｣
花火を見る先輩の横顔が、出会った時のあの光景と重なる。
和也先輩、今は誰を見てるんですか…？
でも、その答えはもう少し、保留にしておきたい。
｢先輩、頑張ってくださいね｣
｢え？｣
｢受験ですよ！
…会われへんくなるから、今言ってるんです｣
｢…Aちゃんは、俺に会わんくて寂しないん…？｣
…またそうやって、子犬みたいな顔する…。
先輩は私の心を振り回すのが上手すぎる。
｢…それは、、寂しいですけど、
でも、先輩が頑張りたいと思っていることを邪魔したくないんで、我慢します｣
｢…そっか、ありがとう｣
先輩は花火の方を向いたままそう答えた。
物語の続きが気になる、けど
とりあえず今は、栞を挟んで本を閉じよう。
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まるこ。(プロフ) - ナポリタンさん» ご愛読、コメントありがとうございます！うわ〜すごく嬉しいです〜🥲ぼちぼち更新して参りますので、これからもお付き合いいただければ✨️ (2022年11月28日 0時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
ナポリタン(プロフ) - 続き待ってます！曲聴きながら読んでたらいつの間にか泣いてました😭 (2022年11月26日 15時) (レス) @page7 id: 9018b286e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ。 | 作成日時：2022年11月12日 11時
