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図書室の、いつもの席。
今日も隣り合わせ。
｢…美沙希先輩、体調崩しちゃったんですね、、
さっき丈一郎先輩から聞きました。
だから、お昼2人ともおらんくて西畑先輩と一緒やったんですね、｣
｢…うん、体育の途中で倒れてん。
俺ら体育館やったからグラウンドは女子しかおらんし、今日先生出張やん？
やから…
丈くん走ってってな、お姫様抱っこしてん！
…めっちゃかっこよかったわ〜｣
そう一息で言って、また切なく笑う先輩。
なんでやろ…心臓が痛くて、頭が熱くて…
｢…Aちゃん！？な、なんで泣いてんの…！｣
｢…わかりません、、｣
ほんまに分からへん…けど涙が止まらへん。
｢…もう、ほんまに変な子やなぁ｣
大橋先輩は、呆れているのか少し笑って私の背中を優しく撫でてくれる。
…これじゃあかんのに、、。
私が求めているのはこういうんやなくて、
先輩にとって嬉しいこと。
これは私が嬉しいだけやんか…。
｢…先輩もう、大丈夫です｣
｢良かった、もうびっくりしたわ〜｣
両手で自分の涙を拭いながら考える。
…きっと、大橋先輩やってお姫様抱っこしたかった。
好きな人のこと、助けたかったはずや…。
それやのに、見ていることしか許されへんってそんなん辛すぎる。
けど、丈一郎先輩が悪いわけでは絶対になくて、
誰も悪くないから、怒ることもできひん。
でも、ずっと想いを押し殺し続けるなんて…
｢…先輩、、、お話してください｣
｢え？今お話してるやん｣
話して何とかなるわけじゃない。
でも、話して楽になることもあるよね？
｢先輩のほんまの事を、聞きたいんです。
どうしてずっとひとりで耐え続けるんですか？
誰かに言ったって、罰なんか当たりません…！
…私を頼ってくれませんか？｣
至極真面目に、先輩の目を見つめる。
人に頼らない先輩が好き。
だけど今は、ちゃんと伝わって欲しい。
｢…Aちゃんは、それでほんまにええの？
そしたら俺今から、美沙希の話をすんねんで？｣
いつもの穏やかな口調ではなくて、
少し鋭くて、真剣。
｢…良いんです。
ほんまの先輩を、教えてください。｣
先輩は、観念したように小さく溜息をつき話し始めた。
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まるこ。(プロフ) - みらいさん» 前作に引き続いて読んでくださってありがとうございます！更新頻度がマチマチで申し訳ないのですが…お言葉を胸に、頑張りますね！ (2022年10月29日 19時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
みらい - 三度目の正直。で、まるこ。さんの作品を知り、大好きになりました。これからも無理せずに頑張ってください。のんびり応援しています！ (2022年10月28日 12時) (レス) id: 93a62a6d86 (このIDを非表示/違反報告)
まるこ。(プロフ) - あんずサイダーさん» すみません！ご指摘いただき本当に本当にありがとうございます…修正いたしました！本当に助かりました… (2022年9月30日 20時) (レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
あんずサイダー(プロフ) - いつも楽しくまるこさんの作品を読ませてもらっています。あの、なんか名前がごちゃごちゃになっていませんか？少し気になってしまって…。これからも楽しみにしていますので、頑張ってください！ (2022年9月29日 21時) (レス) id: b2676093e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ。 | 作成日時：2022年9月28日 20時
