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適当に座って、緑化委員が日々世話している花を観察する。
「上手いな〜」
「やろ？」
美術の得意な友達はスラスラと描きあげていく。
私はと言えば、そもそも目の前の花の情報が全く頭に入ってこない。
これは重症やな。
「来週もこの続きやんな？
写真撮っていいか先生に聞いてくる」
「はーい、いってら」
友達を見送った私の目線は、
朝礼台の前にしゃがんでタオルを顔に当てている大橋先輩に向いていた。
なんて、絵になるんやろ…と白紙のスケッチブックを目の前にしみじみ思う。
けど、そんな先輩の目線の先は、
もちろん私ではなくて、
丈一郎先輩とキャッチボールをする、
美紗希先輩を捉えていた。
私の視力がそこそこ高いのは良いことやと思ってた。
でも今は、先輩の表情が分かって辛い。
別に悲しそうな訳ではないけど、楽しそうでもない。
諦めが混じったような、そんな微笑み。
そんなに辛いのに、やっぱり先輩は綺麗やなんて思ってしまう。
すると、美紗希先輩が何か言って、大橋先輩の元へ駆け寄ったのが見えた。
大橋先輩の表情は途端に明るくなって、
私の好きなあの笑顔になる。
遠いのは、物理的な距離だけやないってわかってる。
あの笑顔が一生こっちに向かへんってことも。
でも、その方がええかもって、思ってしまう自分がいた。
美紗希先輩は、まさにみんなが憧れるような人で、
そんな人と張り合おうなんて思えへんからや。
それに、大橋先輩をあんな愛おしい顔にさせるのは、
きっと彼女しかおらへんねん。
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まるこ。(プロフ) - みらいさん» 前作に引き続いて読んでくださってありがとうございます！更新頻度がマチマチで申し訳ないのですが…お言葉を胸に、頑張りますね！ (2022年10月29日 19時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
みらい - 三度目の正直。で、まるこ。さんの作品を知り、大好きになりました。これからも無理せずに頑張ってください。のんびり応援しています！ (2022年10月28日 12時) (レス) id: 93a62a6d86 (このIDを非表示/違反報告)
まるこ。(プロフ) - あんずサイダーさん» すみません！ご指摘いただき本当に本当にありがとうございます…修正いたしました！本当に助かりました… (2022年9月30日 20時) (レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
あんずサイダー(プロフ) - いつも楽しくまるこさんの作品を読ませてもらっています。あの、なんか名前がごちゃごちゃになっていませんか？少し気になってしまって…。これからも楽しみにしていますので、頑張ってください！ (2022年9月29日 21時) (レス) id: b2676093e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ。 | 作成日時：2022年9月28日 20時
