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こういう時に限って、先輩が図書当番やったりする。
お昼はなんか気まずくなってもうたし、
けど3人の仲が戻らないのは私も寂しい。
一瞬脚を図書室に向けて、踵を返した。
実際私は何がしたいんやろ。
先輩の事が好きなら、何をするのが正解…？
俯きながら下駄箱で靴を履き替えた。
ふいに視線を前に向けると、見覚えのあるふわふわの髪が目に入る。
｢大橋先輩！｣
…あ、つい声掛けてもうた…。
｢…あ！良かった〜会えて｣
｢…え？｣
｢あ、今日急遽当番無くなったからさ、
Aちゃんもしかして図書室行ってもうたかな〜って。
一応図書室行ったけどおらんかったから…｣
｢探してくれてたんですか…？｣
｢…いつも来てくれるから、行き違いやったら申し訳ないなって思っだけやで？｣
少し口を尖らせて弁解する先輩に口角が上がる。
先輩は、年上やけど可愛い人。
｢一緒に、帰る？｣
｢…え、はい、。｣
可愛いけど、予測不能で不思議な人だから困る。
緊張しながら答えた私に、先輩がくすくす笑った。
｢…なんですか？｣
｢ううん｣
先輩と一緒に帰るのはこれで2回目。
当番の日はなんだかんだ私が逃げるように先に帰ってしまうから、一緒には帰らへん。
自分から行くのは気持ちが勝ってるから勢いで何とかなることもあるけど、
こうやって、先輩からこられると緊張して溶けそうになる。
｢Aちゃん、お昼ごめんな｣
｢…いえ、私こそせっかく誘ってもらったのに、｣
｢Aちゃんが俺らの事気にかけてくれてんの分かってんのに、濁したりしてごめん。｣
先輩は謝らなくてええのに…。
｢Aちゃん、｣
先輩が突然立ち止まる。
私より背の高い先輩は、
目の前で少し首を傾けて目線を合わせて言った。
｢…頼ってもええ、？｣
その仕草が妙に大人びて見えて、途端に耳が熱くなる。
私が頷くとまた笑った。
先輩やってすぐ顔赤くなるくせに、と心の中で悪態をつく。
やっとだ。
ずっと言って欲しかった一言だった。
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まるこ。(プロフ) - みらいさん» 前作に引き続いて読んでくださってありがとうございます！更新頻度がマチマチで申し訳ないのですが…お言葉を胸に、頑張りますね！ (2022年10月29日 19時) (
レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
みらい - 三度目の正直。で、まるこ。さんの作品を知り、大好きになりました。これからも無理せずに頑張ってください。のんびり応援しています！ (2022年10月28日 12時) (レス) id: 93a62a6d86 (このIDを非表示/違反報告)
まるこ。(プロフ) - あんずサイダーさん» すみません！ご指摘いただき本当に本当にありがとうございます…修正いたしました！本当に助かりました… (2022年9月30日 20時) (レス) id: f520444a12 (このIDを非表示/違反報告)
あんずサイダー(プロフ) - いつも楽しくまるこさんの作品を読ませてもらっています。あの、なんか名前がごちゃごちゃになっていませんか？少し気になってしまって…。これからも楽しみにしていますので、頑張ってください！ (2022年9月29日 21時) (レス) id: b2676093e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まるこ。 | 作成日時：2022年9月28日 20時
