Last Winter (ページ9)

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９. ページ9

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「というわけだから、A。

しんどくなる前に湧に言えよ？」

『もう、そんな事までしなくていいのに。』

湧「いいんだよ。俺らがしたくてやってんだから。」

『うん、湧くんありがとう。』

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___その日の帰り道

『ごめんね颯太。美怜に頼めばよかったのに。』

まだAは申し訳ないと思ってるみたい。

Aに何かあった時すぐ対応できるからいいと思うんだけどな。

「もしAに何かあったらのためだから。

全然迷惑じゃないし、湧もAの役に立てて嬉しいと思ってるよ。」

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『…私がこんな体だから…』

そう言うAの声は少し震えているように感じる。

「A、そんなこと絶対に言っちゃダメ。

こんな体なんて言ったらお母さんたち悲しむよ？

AはAのままでいいんだよ。

俺はそのままのAが好きになったんだから。」

『そ、た、』

「ん？」

そうすると隣で歩いてたAが前に来て抱きついてきた。

『ありがと…すきっ、』

聞こえるか聞こえないかくらいの声量で言うA。

ちょっと意地悪してもいいかな。

「んー？なにー？聞こえなーい！」

『聞こえてるでしょ！もう言わない！』

俺の胸に顔を埋めてるけど、きっと顔は真っ赤だろう。

強く抱きしめ返そうと思ったけど、

あまりにも華奢すぎて折れてしまいそうだから優しく抱きしめ返す。

「…ふふ、俺も好きだよ。」

そう言いながら2人で幸せを噛み締めあった。

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1週間後、あんなことが起こるとは知らずに＿＿＿＿