Last Winter (ページ16)

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１６. ページ16

「だから、Aのこと、必死に守るね。」

『…ありがと。』

「…俺、Aといれて本当に幸せ。」

Aの目を真っ直ぐ見てそう言う。

『私も幸せだよ。』

Aが幸せそうな顔をして返してくれる。

・

「これから先もずっと、俺と一緒にいてくれませんか？」

『なんか、プロポーズみたい。』

「そのつもりだけど？」

『…ほんとに？』

「ほんとに。」

・

そうするとAの目から涙がひと粒流れた。

『…っ、わたしも、颯太と一緒に、いたいですっ、』

その言葉を聞いた途端、Aへの気持ちが爆発するように

Aを強く抱き締める。

いつもは優しくしてるけど、今回だけは許してね。

・

「A、大好き。愛してるよ。」

『私も颯太のこと大好き。愛してる。』

・

1回離れて、額をくっつける。

「こんな近くでAの顔見たの初めてかも。」

『なんか、照れるね。』

「Aもそろそろ照れるの慣れたら？」

『ふふ、一生治んないかも。

颯太にしかドキドキしないし、照れないもん。』

「…ずるい。」

『そっちこそ、ずるい。』

そうして自然に引き寄せられる唇。

・

それと同時に今日1番の大きな花火が俺たちを照らしていた。

・